「同僚の海外赴任が決まった!!」
そんな話を聞いたとき、お餞別という言葉が頭に浮かびませんか?
贈り物は気持ちが大事とは言いますが、やはりいくらぐらいのものを渡したらいいのか悩みますよね。
あまり高価なものをプレゼントしても逆に相手に気を使わせてしまうのではないか?
荷物になるものも避けたいし・・・
そんなお悩みを解決すべく、今回はお餞別の相場とおすすめのプレゼント、さらに渡し方のポイントについてご紹介していきます!私がもらってうれしかったものや、日本帰国の際に持っていって喜ばれるものも挙げてみます。
ぜひ、プレゼントやお餞別選びの参考にしてみてください!
目次
餞別の意味とパターン別相場
まずは相場がわからないと選べないですよね。
そもそも、お餞別とはどのような意味があるのでしょうか。
お餞別とは
まずは、お餞別の意味を確認してみましょう。
餞別の“餞”は“はなむけ”とも読みます。
引越しや転勤、退職、旅行などの際に別れのしるしとして金品を贈ることを言います。
その他にも、その方の旅の安全を祈るという意味もあるんです。
相手のことを想いながらふさわしいものを渡したいですよね。
それぞれの相場
相場は、渡す相手によっても変わってきます。
また、一人で渡すのか、複数で渡すのかによっても金額が変わってくるんです。
知人に渡す場合 | 5,000円前後 |
親しい友人に渡す場合 | 5,000円~10,000円 |
身内に渡す場合 | 5,000円~30,000円 |
数人で渡す場合(一人当たり) | 500円~5,000円 |
基本的に上限は10,000円くらいにおさえると相手に気を使わせる心配がありません。
身内や親しい友人などの気心知れた仲であれば30,000円くらいまでと言われています。
職場やグループなど複数で渡す場合は、人数で計算して10,000円くらいまでにおさえるのが無難です。
親しい相手などで奮発したい場合には、現金と品物という組み合わせもおすすめです。
家族で赴任する方には、現金を渡し、さらに子どもには旅行中に遊べそうなおもちゃや本などを渡す、などならとても喜ばれると思います。
お餞別にはどんな物が喜ばれる?
では、渡すものとしてどのようなものが喜ばれるのでしょうか。
現金を渡す場合もありますし、相手の好みはもちろん、実用的なものもいいですよね。
また、海外赴任先の環境に合うものも喜ばれますよ。
確かに現金は一番便利で助かるものなんだけど、どこか「気持ち」を込めたいものですよね・・・
そう感じたら、アマゾンや楽天のギフトカード系なんかもおすすめですよ。
メッセージカード付のものもあるので気持ちもこもるし、なにより相手が好きなものを選べるのがいいですよね!
贈る人別・相場とおすすめの贈り物のアイディア
ここでは贈る人をざっくり想定して、相場とおすすめの贈り物例を紹介してみます。
贈る際に気をつけたいことは、荷物にならないものを選ぶこと。
大きいものや重たいものは荷物になりますし、なにより持っていけない可能性も大きいです。
また食べ物も、溶けるものや湿気るもの、賞味期限が短いものも、避けたほうがよさそうです。
上司や同僚など職場の人に贈る場合
社内一同で贈るお餞別ではなく、個人的に贈りたい場合の例をご紹介しますね。
お世話になった上司や仲の良い同期、指導した部下などに個人的に贈りたいときってありますよね。
すでに全体から贈っているので、相手に気を使わせないくらいの金額の3,000円くらいまでにおさえるのがおすすめです。
変圧器と変換アダプターは海外では必ず使うものです。
準備などでバタバタして買い忘れている場合もあるので、海外赴任先の変圧器と変換アダプターを贈れば喜ばれますよ。
さらに、スキミング防止カードもとても実用的なんです。
海外では電車やバスの中で特殊な機械を使って、クレジットカードの情報を盗むという犯罪が多く起こっています。
そういった行為に対処するのがスキミング防止カードなんです。
カード以外にも、お財布タイプやパスケースタイプなど種類がたくさんありますので相手の好みにあったものを選ぶといいですね。
また、日本製の文房具は自分で使っても良し、お土産に使っても良し、です。
以前、スペインの学校で「消せる蛍光ペン」を使っていたら、クラスメイトの目が釘づけでした。
女性の親しい友人に贈る場合
ご家族で赴任されたり、親しい女性の友人のお餞別の相場は5000~10,000円と言われていますが、気心が知れた仲だったら少し奮発しても良いかと思います。
そういった時には、一部現金と品物の組み合わせなどはどうでしょう?
現地にいて日本食を作っても、入れる器が違うと違います。ただ、陶器のお皿などの食器は重いので、荷物としては難しくなると思います。
でも漆器なら軽量で持っていきやすく、更にすごく日本ぽいので喜ばれると思います。
私もスペインに漆器を多く持っていきました。(碗もの・重箱・菓子櫃など)
自分で使ってほっとするのもありますし、海外なら友人を招くときに使うと目を惹き喜ばれます。
また、日本製の高機能衣類ですが、最近では暑さに対処するクール機能や、寒さに対処するヒート機能があるものが多彩ですよね。
代表的なのがユニクロのヒートテックとエアリズム!
おすすめする理由は、なんといってもその機能性。
衣類は日本製品がやっぱり高品質かつ多機能で、安心して着用できるものです。
海外でもユニクロや無印良品は有名ですが、日本より高い価格設定ですし、海外店舗では種類は豊富には無い場合が多いです。
ちなみに、私はよくUVカット製品などをは日本帰国の際には買いだめしちゃいます。こういったものは、海外ではなかなか気軽に手に入らなくて、強い日差しのスペインではとても貴重してます。
恋人に贈る場合
恋人に贈る場合は30,000円が多いようですが、リミットはありませんよね。(笑)
恋人なら何がいいか聞いたり、デートのときに一緒に選ぶこともできますよね。
それとは別にちょっとしたものを贈りたいなら以下のものなどどうでしょう?
相手が彼氏なら、向こうの仕事ですぐ必要になりそうな形状記憶ワイシャツやすぐ乾くスーツなどを一緒に見繕ってはいかがでしょう?男性でも手入れが楽で、現地でも重宝しそうです。何より、そういった高機能系は海外では見つけることがほぼ不可能だったりします。
また、いつも身に付けてもらえる携帯電話のケースやアクセサリーも、常に傍で持ってもらえそう。
そして、すぐ活用できる旅行グッズ系は何かと活用してもらえそうです。
実は、私の友人が海外に赴任する彼にお揃いの携帯電話ケースを用意してました。「会った時にお揃いになるね」と彼がすごく喜んでいたそうですよ~。 そして、私は家族から旅行用の「コンパクトにたためる洗濯物ハンガー」をもらったのですが、これが大重宝!ちょっとしたものを旅先で干すのに便利です。
知人に贈る場合
知人に贈る場合は、高価な品物だと相手に気を使わせてしまうので5,000円前後のお餞別がおすすめです。
好みがわからない場合や何を選んだらいいか悩んだときにおすすめなのが、食べ物です。
数日、日本を離れただけでも恋しくなるのがお茶やお味噌汁。お味噌汁はフリーズドライのものなら軽くて、手軽に飲めて便利ですよね。
最近はヨーロッパでも「抹茶ブーム」が起こっています。
または日本のお菓子類には、実は世界中にファンがいます。例えば、「キットカット」は日本だけでご当地などで多種多様な味があるので、海外では大受けなのです。
実はコレ、日本のお土産としても結構喜ばれますよ!特に近年海外では日本食ブームで、お味噌汁は分かりやすくて好評だったりします。 そして私が帰国のたびに頼まれる日本のお菓子は、スナック系からご当地系まで大人気です。先日出して喜ばれたのが、「柿の種」でした。
渡す際のマナーとふさわしくない贈り物
いざプレゼントを渡すとき、せっかく気持ちをこめた贈り物をしても、相手に不快な思いをさせてしまったら台無しです。
特に上司や目上の人に渡す際には注意が必要です。
そんなことにならないようにマナーを確認しましょう。
また、贈り物にふさわしくない物もあるので、渡す相手を考えて選びましょう。
渡す際のマナー
お餞別を渡すときには「のし」を添えるのが一般的で、水引きは紅白の「蝶結び」が基本です。
親しい友人に渡すときには必要ないかもしれませんが、一般常識として覚えておきましょう。
表書きは「御餞別」「御礼」「おはなむけ」が一般的です。
相手が上司や目上の人の場合は「御餞別」と書くのは失礼にあたります。
ふさわしくない贈り物
せっかく心を込めたプレゼントなのに相手が嫌に思ってしまったら、悲しいですよね。。。
実は、日本では昔から贈り物に選ぶのにふさわしくないとされているものもあります。
最近ではそんなに気にしない方も多いようですが、もし上司や目上の方には以下のものは避けたほうが無難です。
ハンカチ
ハンカチは漢字で「手巾」と書き、「てぎれ」、「縁を切る」といった意味合いにもつながります。また、涙をふくものでもあることから、「別れ」を連想してしまいます。
スリッパ
スリッパやルームシューズなどの履物は「踏みつけるもの」をイメージします。上司や目上の方には避けましょう。
時計やかばん
この二つには「より勤勉に」という意味があるそうです。スリッパと同じく上司、目上の方へは避けたほうが無難でしょう。
櫛
櫛は「苦」、「死」などを連想させてしまいます。
物のもつイメージや語呂合わせなど気をつけなければならないものがありますね。
渡す相手との距離を考えて選ぶことを心がけましょう。
どうしても渡したい場合は、手紙やメッセージを添えて「きちんと意図を伝えて」渡すことをおすすめします。
大切な人へのお餞別の渡し方と一工夫
お餞別を渡す際に、一工夫あると相手に喜んでもらえますよ。
同僚や部下、兄弟、友人には一筆を添えてプレゼントすると、心に残ると思います。
上司へのメッセージには「これからもご活躍ください」といったような語調の言葉がおすすめです。
贈り物と一緒にこんな工夫をしてみませんか?
出発までの時間に余裕があれば、送別会を開きたいですよね。
家族で向かわれる方なら、お子さんも含めてのアットホームな「いってらっしゃい会」なども喜ばれるかも。
また手紙や寄せ書きはオーソドックスですが、気持ちが伝わりますのでおすすめです。
親しい友人には今まで遊びに行ったときに撮った「思い出写真」をミニアルバムにして渡すのも喜ばれますよ。
私も友人からもらった手紙や元同僚からもらった寄せ書きは、全部今も宝物です!
どんなプレゼントでも相手を思いやる気持ちが大切ですよね。
一生懸命気持ちをこめて選べば、相手にもきっと伝わると思います。
あなたの気持ちがこもったステキなお餞別がみつかるといいですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
私も海外に行く際に、友人達から「本当はあなたの好きな食器をあげたいけど、お金のほうが嵩張らないから…」と「お箸とお餞別」を頂きました。向こうでそのお箸を見るたびに、いつも友人達のことを思い出すんですよね…。
いろいろ考えてくれてたんだと思うと、やはりジーンと来ますよね…。