英文履歴書を書かなきゃいけなくなった!(冷汗)
CVって!?なに?!それ食べれるの?!
・・・さて、急に「CVを書いて!」となったり、「英語で履歴書を書いてみたいな~。でもどんなことが必要なの?」と思った方、そして「・・・そもそも、CVって何?」という方に、今回は英文履歴書(CV)の基本的部分・必須項目をご紹介しますね。
もし初めてチャレンジする人は、ぜひとも今回この記事を読みながら、英文の履歴書をざっくりとおさえてまず書いてみてください!
CVってなに?念のためのおさらい
英文履歴書をなぜ「CV」と呼ぶのか?
英文履歴書、通称「CV」はラテン語の Curriculum Vitae (カリキュラム ヴァイティ)の略です。
英語にすると”Course of life”(=人生の道筋)から来ています。訳の意味でも日本語の「履歴書」に相当します。
Curriculum Vitae(CV)は英語圏はもちろん、スペイン・フランス・イタリア(ラテン語圏)でも使われており、総じて海外では広く知られた名称です。
また一方、英文履歴書で「Resume(レジュムまたはレジュメ)」とも呼ばれる場合があるようですが、こちらは主にアメリカでの呼び方(またはアメリカ式の履歴書の仕様)のようです。
内容に関しては「Curriculum Vitae」も「Resume」もそれほど大差はありませんが、一般的に言われている2つの違いについては以下の通りです。
Curriculum Vitae | Resume |
写真必須
個人情報をできるだけ詳しく記載 |
写真無し可 個人情報の記載必要なし |
※ResumeでもCVと同じ内容に書く場合もあるようです。
提出先は、就職希望先の企業や留学先の大学、何かの審査の際の機関など、学生から社会人、そして何らかの審査を受ける際にもCVの提出を求められることがあります。
アメリカでも、特に病院などの医療機関や専門機関、学術・学会関連には「CV」のタイトルで書くことが望ましい、と言われているようです。
CVの書き方は「人生いろいろ」
CVのフォーマット自体は、実は自由です。
そのため、デザインや写真、そして字体や装飾にも凝ったものも多いです。
応募する職種に合わせてデザインを変えると、スマートな印象も残せそうです。
ただ、あまり装飾しすぎても却って敬遠される場合もあるので、まずはごくベーシックなものを作ってから、それをベースに手を加えていくのがオススメです。
日本では歯を出したり笑顔の「履歴書の写真」は厳禁とされていますが、ヨーロッパやアメリカではむしろ「笑顔」を推奨される場合が多いことを、念のため記しておきます。
私はフランスの写真屋さんで証明写真を撮る時、「Non,Non!笑顔じゃないとシャッターを切れないよ!」と言われました。。。(驚) 日本の証明書にも流用する予定だったので「日本スタイルでお願い~!(涙)」と、嫌がる写真屋さんに真面目バージョンでしぶしぶ撮ってもらいました。。。 盗難にあったパスポート用の写真だったので、笑顔じゃ怒られる…(汗)
CVに必要な項目
いくら自由とはいえ、必須の記載事項は大体決まってきます。
日本語の履歴書をもとにざっくりと英訳しながら、項目ごとにまとめていくと良いでしょう。
項目①「名前」
本名をきっちりとローマ字で。一番冒頭に分かりやすく配置するのが、基本です。凝り過ぎた字体を選ぶと、日本名に慣れていない外国人には読んでもらえないかもしれないので、気を付けて!
…私が「モニカ」と呼ばれることになった理由も、その辺に。。。(私の場合は、FAXでの印字ボケが理由らしいですが。)
項目②「連絡先」Adress, Mail,Telephone no.,movil phone no.
住所・メルアド・電話番号などを「きちんと分かりやすい字体」で!これを見て返事が来るはずなので、特に数字やメルアドは一文字ずつきちんと見える読みやすい字体がオススメです。
項目③「職歴」 Experience または Career (Work) Experience
日本の履歴書とは逆に、「新しいもの→古いもの」という感じで書いていきます。そのため、一番直近の仕事経験が先頭になることになります。
職歴・学歴・取得資格の記載の際の日付表記は、「2018-2020」のように年数のみで表記しても良いですし、「March.2018-Feb.2020」のように月を付けてもOKです。 会社名の英語表記は、自社HPなどで正式な英語表記をチェックしてみてください。 例えば日本のXXXX株式会社は「XXXX Co.Ltd.」「Inc.」と表現される場合が多いようです。
項目④「学歴」Educational detail または Education
こちらも「新しいもの→古いもの」と言う感じです。
英文履歴書の場合は、最終学歴から2つ3つほどさかのぼる程度で記載されていればOKな場合が多いです。もし職歴にボリュームのある場合は、学歴は最終学歴のみなどで調整することも可能です。
こうした裁量も、「見やすいCV」のために自分でデザインできる自由もある分、自分の選択で印象も変わるため注意が必要ですね!
項目⑤「資格」Licences
こちらも基本的には、取得の「新しいもの→古いもの」の順で記載します。
運転免許証などのオーソドックスなものよりも、できるだけ「応募職種に関係しそうなライセンス」などを目立たせるようにしましょう。
日本の履歴書・職務経歴書と違う部分とその目的
<職歴の書き方のコツ>
CVにおける職歴の記載で一番重要な部分は、「直近にどんな仕事をしたか(経験/Experience)」になります。
そのため、古い職歴の部分はコンパクトにまとめたほうがすっきり見えます。
こちらの書き方もかなり自由裁量によるので、例えば「応募職種と重なる部分を目立つように書く」とか、「直近の職歴の下に、成果なども添えてみる」といった、履歴書に職務経歴書のような部分を添えて実績や成果を目立たせることもできます。
<イレギュラーに加える情報も自由!>
全体のボリュームにもよりますが、冒頭や文末に「志望動機」や「応募した仕事に関する熱意や希望」などを添えることも可能です。また、自分の「キャリアの要約」を付けたりするのも志望先によっては効果的です。
日本の「職務経歴書」に書くような部分も、必要とスペース具合によってCVに入れ込むことも可能なので、学歴や職歴・成果実績が薄い場合は、そういった部分でカバーすることも可能です。
CVとしては、A4で1~2枚のボリュームが平均的です。もちろん多くの輝かしい実績や成果を掲載したい場合は、もう少し長くなってもOKだったりします。
もしWEBデザインなどのクリエイティブ系なら、別添えの自分のポートフォリオ(実績サンプル)とCVを連結・連動させても良いかもしれません。
例えば、実績表現などはファッションモデルが使うような「コンポジット(通称”Book”)」などからイメージした華やかさのあるポートフォリオも入れ込んだものも、クリエイティブ分野なら印象付けられるかもしれませんね。 逆に、やはり固い職業系なら「きっちりとした仕事のできる印象」を軸に、装飾を抑えて記載内容を精査して中身と実績で勝負する必要があります。
<万が一の時に威力を発揮する「Reference」>
これは、日本の履歴書や職務経歴書には無い部分です。
CVの最後の行に「Reference(リファレンス。問い合わせ参照先)」として、自分の問い合わせ先も載せることができます。
参照先は、「自分を推してくれる存在」である必要があります。
例えば、とある企業の人事担当者が応募があったあなたのCVを見て「この人には初めての職種に応募しているけど、どうなんだろう?この人にできるのか?」と迷った際などに、このReferenceに軽く電話を一本かけて「この方をご存知ですか?どんな人でしたか?」と聞いてみる、などに使われます。
例えば・・・キャリア的に違う職種に応募したモニカのCVを見て、担当者が私のReference先に、「モニカさんってご存知ですか?」と問い合わせたとします。
私のところにモニカさんが来た時も、彼女にとっては初めてのチャレンジでしたが、すぐ理解して状況を掌握するのが早かったですね。問題解決に対する責任感が強いので、新規案件もいつも安心して任せられました。 もし御社のその職に応募しているなら、安心して採用できる人材でしょう。彼女にはその仕事をやるだけの能力があります。彼女なら推薦できますよ。
・・・これでその人事担当者は、「よさそうな人のようだ…それでは、この職の面接候補に挙げておこうか。」と思うかもしれません。
もちろん、採用の現場でいちいち電話を掛けて問い合わせることは正直、「あまり」無いと思います。でも、無いとも言えません。(私が採用をしていた時は、1度だけ問い合わせしたことがあります。)
ちなみに、転職エージェントを通してのエントリーなら、転職エージェントがこのReference(問い合わせ先)になります。 ・・・私は、元上司達にReference先になってもらっています!(以下↓記事参照)
提出する際にはCover Letterを忘れずに!
よし!CVもざっくり書けたし、どこか応募してみようかな~?
その場合には、「Cover Letter (カバーレター)」(日本で言う「添え状」・「挨拶状」)を忘れずにCVに付けるのを忘れないでください。
実はこれが、日本の職務経歴書の「志望動機」をカバーする部分になるのです。
こちらのカバーレターだけでも結構なボリュームになるので、追ってまた記事にします!
CVを書いて次のステップに備えよう!
英語の履歴書、CVはざっくりと書けましたか?
今回はCVを書くための「基本的に抑えるポイント」を説明してみました。
まずは英語の履歴書を書いてみて、応募職種に合わせて手を加えていく、と言う形が望ましいです。
だんだん出来上がっていく自分のCVを見ることで、「もしかしたら、こんな事にもチャレンジできるかも!」という気持ちにもなるかもしれません。
その気持ちを感じたら、今が動くときですよ!
ぜひこの機会をきっかけに、新しい可能性を探しに行きましょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
迷ったら、とりあえず英文履歴書はCVスタイルで作っておけばOK!ってことですね~。