転職に資格を持っていると有利なのは何となくわかる・・・でも・・・
英語の資格は、何を取れば転職や仕事に有効なの?
履歴書に書くだけでも効果的なものなの?
・・・いえいえ、資格を取るだけ・書くだけでは「折角の努力」はあまり効果的ではないかも?
ということで、今回の記事では転職に使える英語の資格5つ+1を、私の独断と偏見(!?)と実体験に基づく「目的別の英語資格」や「効果がありそうなアピールの仕方」付きで解説します!
目的別で「取得すべき資格」を選ぼう
仕事のために英語の資格を取ろう!と思っても、希望する仕事にどの英語資格が効果的かを知らないで適当に取得しても、実はあまり役立たない例もあります。
でも、希望の職種や業界にマッチした英語資格できちんとアピールできれば、その効果は確実!
転職の場面で「英語がデキる」ことは、確かにいろいろな業種や職種で役立てることができます。
例えば、ネイティブ並みの英語を極めたなら翻訳者を狙えますよね。更に、そこにちょっとした専門(製造や薬品、ITや科学技術…)などが加われば、翻訳者としてのアイデンティティが立ち、企業など求人側が、あなたを探しやすくなります。
英語ができて「IT専門技能もしくはSE経験」があるなら外資系企業のIT担当者やSEとして場合によっては好条件で採用される場合もありますし、更にそこにマネジメント経験を重ねれば部門の責任者として声がかかるかもしれません。
それでは、ざっくりと”目的”である「仕事に合わせた英語の資格」をご紹介しますね。
こんな仕事ならこんな英語の資格が効く!
それでは、わたくしモニカの独断と偏見と実体験ポイント付「仕事に合わせた英語の資格」をご紹介させていただきます!
1.日本国内の転職で幅広く使える「TOEIC」
日本国内の転職で履歴書に書くなら「TOEIC」が一般的に知られていますよね。
なぜなら大抵の企業人事なら、TOEICスコア(TOEIC® Listening & Reading Test)で大体どんなレベルなのか判定可能だからです。
現在ではTOEICのテスト種類がいろいろあるのですが、一般的なのが10~990の「スコア」で表される「TOEIC® Listening & Reading Test」です。
それぞれの企業基準にもよりますが「履歴書に書けるレベル」としては、日常会話程度ができて業務でも活用できるレベルとしてなら「600点~」、英語を常用する部署・職務なら「700点前後」あると安心です。
2.地方企業の事務方向けには「英検」(英語能力検定)
日本では認知が行き届いている「英検」は、なじみの深い一般的な英語資格ですが、文部科学省後援のため「学生向け」のイメージが強いです。
もし学生時代に「学校から勧められて受験」してたなら、「学生時代の真面目さ」のアピールに、是非掘り起こして履歴書の資格欄に一行添えてみましょう!
5級から1級までありますが、高校を卒業して就職する場合なら2級(高卒)、準1級(大学中級)、1級(大学上級)とレベル分けされています。
3.貿易関連の会社を狙うなら「日商ビジネス英語」
日本商工会議所による、文字によるビジネスコミュニケーション英語にフォーカスした日本の英語資格で、毎月第3金曜に実施される(年12回)、指定会場でネット受験する形です。
レベルの目安は、3級(実務前の基礎レベル)→2級(実務就業1~2年レベル)→1級(アドバンス)といった展開で、内容は「英文メール・仕事用英文レターから始まって、プレゼンや商談に関する知識」の充実に特化しています。
日系の貿易関連企業や、関税関連の作業をするロジスティック業界などでも重宝されるのではないでしょうか?
更に、この「日商ビジネス英語」は資格手当や昇給昇進対象になるケースもあるので、会社の就業条件などをチェックしてから取得するのも戦略的かもしれません。
▶日本商工会議所「日商ビジネス英語」
4.理系エンジニアに断然おススメの「工業英検」(工業英語能力検定)
これは文部科学省認定の理系技術者向けの英語資格です。特に、工業英検1級は「今国内で一番難しい英語検定試験」と言われるほど取得が難しいことで知られています。
特にその内容は、製品の仕様書・説明書などの現場で必要とされる専門技術的なものから、国際的な契約書や特許周辺関連文書などにも及び、技術系英語に特化しているため難易度が大変高いものです。
5級(高卒レベル)→4級(工専レベル)→3級(大卒レベル)→2級(実務経験レベル)→1級(専門家・指導者レベル)となり、取得級による「工業英語のレベル」が分かりやすくなってます。
この工業英検で効果的な職種は、メーカーの製造技術部門・研究部門、大手企業の法務部や特許関連部署はもちろん、アピールの仕方によっては経営コンサルタントや国際弁護士事務所、もしくはシンクタンクなどでも重宝されそうですね。
例えば、特許関連の仕事に就こうと思った時に「法学部+工業英検1級」などがあれば最強のアピールになりそうですね。今もし技術関連に近い部分で就業中なら是非将来を見据えて狙っておくべき資格のひとつかも!
5.国際的NPOや国連の各種団体を狙うなら「国連英検」(国際連合公用語英語検定試験)
こちらは外務省後援の「国連英検」です。元々は、国連職員や国連の各種団体への就職のための試験であったようです。現在も国連関連はもちろん、警察庁や外務省などの仕事に就きたいなら取得しておいて損はない英語資格です。
E級(中卒)→D級(高校1・2年)→C級(高卒)→B級(大卒・日常英語レベル)→A級(時事問題の議論可能な実務レベル)→特A級(国際的な問題なども理解しディベートなどが可能なプロフェッショナルレベル)
特筆すべきは、「特A級」の最終試験には元外交官や元大使、大学教授や時には現役外交関係者なども交えての「討論形式」となっていること! 討論内容も「国際時事問題」などを中心に討論を勧進めなくてはならないので、緊張しそうだけど貴重な良い経験になりそうですね。 私の知人にも国際NPO組織に勤めている方がいましたが、「英語圏じゃないところこそ、英語は必要だった」と言っており、この資格を勧めていました。
【おまけ】今すぐ履歴書に書ける英語の資格取得に「CASEC」
せっかく英語を勉強してきてそれなりのレベルだと思うけど、今まで特に英語検定などを受けてないので証明できない…とにかく英語の資格を何か今すぐ履歴書に書きたいんだけど・・・
そんな時に役立ちそうなのがこの「CASEC(キャセック)」というネット英語検定です。
前述した英語資格試験の多くは、受験までの日程や受験場所への移動、そして結果判定までの時間がかなりかかります。
このCASECは「24時間いつでもオンラインで受験可能」で、更に「結果が40~50分で出る」のです。更に、その結果をには「TOEIC・TOEFL・英検の目安も出る」ため、受験したらすぐ履歴書に書けるんです!
既に英語がある程度できる人には、手軽に早く手に入れられる英語資格ですので便利ですね! 履歴書には「CASECスコア XXX(TOEICスコア XXX程度)」と言った書き方ができますね。
資格は取ったけど…面接での英語力アピール手段を考えよう
さて、「英語の資格は取ったけど、これって履歴書に書くだけで大丈夫なの?それで十分アピールになるの?」ですが、もちろん折角取得した資格はしっかり履歴書と職務経歴書に記載すべきです。
そのうえで、面接の中で英語関連部署に興味がある場合は、その企業の部署や方向性などをよく調べた上で、「御社でのこのような英語関連の仕事に興味があったのも、応募のきっかけでした。」といったように絡めて言及して印象付けてもいいかもしれません。
また、履歴書や職務経歴書に「英語関連」を入れこんで、面接で膨らませる…ということでもアピールが可能です。
実際に英語を使った業務経験や成果などがあれば、面接で話せるようにまとめておくのもいいと思います。何か仕事上の英語に纏わるエピソードなどもあれば、「話すネタ」として準備しておくといいかもしれません。
実はこのネタの盛りあがり、意外と私は参考にしていました。特異なことややりたいことって、自然と人は饒舌になるものです。そして好きなことなら、一生懸命やってくれるはずですので、できれば応募者の希望の場所近くに配置すれば、新たな才能を見せてくれるかもしれません。
一昔前は「英語だけで一技能」と見てもらえました。が、現在はグローバル化も進み「英語+他の技能」が普通という傾向になってきました。 また、TOEICの点数がいくら高くてもコミュニケーション力が低く発言力が無い場合などは、実際の現場で評価が下がってしまいます。ちなみにそこをカバーできるのは、その人の持つパーソナリティ=愛嬌だったりします。(これ本当!)
「英語+α」の作り方
専門翻訳などの特殊技能レベルなら別ですが、英語を仕事に活かしたいなら「英語+α」として、今持っている技能と組み合わせることをすれば、転職の上でも大変な「強み」になります。
例えば、今日本語でもできる技能を英語でもできます!ということなら、企業としては「即戦力」として今すぐほしい人材だと思うでしょう。
でも、英語にプラスできる別の技能?…英語とは別にまた何か勉強しなければならないの?
特に、新しい技能を無理やり探す必要はありません。
英語でも日本語でも同じように「営業ができる」、「電話応対ができる」、「商談ができる」、「経理ができる」、「製造現場の指導ができる」…今できることを「英語で」するのです。
実は、もし日本語でこれらのことがしっかりできているなら、最初は専門用語を英語に置き換えたり「英語の話法などを勉強して」応用すれば、英語でもできるようになります。そして何度か場数を踏めば、もうそれであなたはスペシャリストです。
日本語でお仕事のベース(基本)さえできていれば、英語でやるのは実はそれほど大変ではないです。なので、方向によっては実は英語を習得する事を焦るよりも先に「今(日本語で)やっている仕事の技能をしっかり上げておく」ことが意外に近道だったりします。(笑)
今の仕事に英語を活用したい!と思っているなら、その仕事のスキルを上げておくことで、英語のための努力は最小でも、最大の効果を発揮するわけです!効率イイですよ~。 ちなみに、私の強みは「英語(+スペイン語)+これまで経験した業務全部」です!営業・交渉・スタートアップ…とりあえずこれまでの経験を全部英語でもやりますよ~という感じです。私の「後付け独学英語」でも十分お仕事できてるのは、日本での仕事ベースのおかげですね~。
英語の資格と自分に合ったアピール方法で転職を成功に!
転職する時は、自分の強みを上手にアピールする必要があります。
そして頑張って身に付けた英語は、きっとその大きな助けになると思います。
英語の資格は取っておいて損はないので、可能なら是非チャレンジしてみるべきです!
もちろん残念ながら、英語ひとつを習得しただけでは転職が劇的にうまくいくわけではないです。
しかし前述した「英語+α」が英語の資格を習得したあなたの次のターゲットになるでしょう。
「英語だけしかできない」人よりも早く、先んじて転職を有利にしてください!
そして、自分に合ったアピールする方法やタイミングで効率的に活用しましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
でも、”日常会話程度の英語必須”の採用時に、「TOEIC800点・愛想無し」よりも「560点・謙虚でコミュニケーションスキル有り」を私は採用したことがあります。