もう仕事辞めたい…でも勤めてまだ3年未満だし…
今辞めたら「甘えたヤツ」だって思われる…?
・・・すごくよくわかります。
でもこの「仕事辞めたい」気持ちは、本当に甘えなのでしょうか?
今回はそんな気持ちの整理と共に、どうしたらあなたの進むべき道に進めるかを、転職をする前に診断してみましょう!
これから挙げる3つのチェック項目に沿って、冷静に現状を見ながら、素直に答えてみてください。
実はすごく簡単でシンプルな作業なのですが、意外な自分を発見するかもしれませんよ!
進むべき道を見つける「転職前診断」!
人は「嫌なこと」からはどうしても目を背けがちです。
特にそこに何らかの感情(辞めたい・辛い・嫌い)があれば、どんどん自分の都合の良い方向に解釈しがちです。
でもそれでは大事な判断や決断をするときに、折角の「ヒント」を見落としてしまうこともあります!
できるだけ、当事者ではなく全くの第三者の他人目線で見るようにしてみてください。
Check1.「現状把握」
ここでチェックすべきことはざっくりと以下のような感じです。
業界の状況 ☑
世界や日本の市場の内で、自分の勤めている会社が属している業界がどのような状況なのか?を見てみましょう。今は重要が多くても、それは今だけのものなのか?これからもピークが来るのか?と考えてみたり。
難しく考えずに、ちょっとググって冒頭のニュース記事の1つか2つぐらいをざっくり読んだ印象でも十分ですよ~。
こうした視点は、よく株の売買などをする方や経営者の方が常に意識している所ですが、一般平社員でもこの意識を持つことによって、後々の「自分の市場価値」を考える時にも役立ちます。
会社の状況 ☑
その業界の中での、勤めている会社は今どんな位置にあるのか。下から追い上げているのか?上位で優位を取っていてちょっと慢心気味なのか?など、ざっくりとしたイメージで捉えてみてください。
職場の状況 ☑
自分の今いる職場環境は、その会社の中で「基幹(製造などの主業に近い)」なのか、それとも「動力(営業や事務方など)」なのか、更にその中で自分はどういう位置づけなのか?までを落とし込んでみると「自分がその職場ですべきこと」が見えたりします。
大きいことから小さいこと(業界→職場)へ考えてみると、意外と冷静になれます。 例えば、業界的に需要が増えている状況から「残業が増加傾向」という職場状況が分かれば、妥当な残業かも(さらに今後伸びる可能性もあり?今頑張れば給料UPあり?)ということが推測できるでしょう。また、今勤めている会社の業界内での立場は、その業界内にいる現在だから見える「重要な情報」です。
Check2.「次の5年後にどうなっていたいか?」
さて、前述の俯瞰思考ですこし冷静になったところで、自分の「5年後」を想像してみましょう!
今の会社での5年後の自分 ☑
手っ取り早いのは、同じ職場のだいたい5年ぐらいの先輩を見ることです。
その会社・その職場で、自分はどのような役割を果たして、どのような昇給をしているか、のサンプルがそこにあります。
その先輩の状況(仕事・役割・役職・給与・家族状況など)も参考にできると思います。 もし「先輩のようになりたい!」と思える存在なら、近くに真似できる存在があるのであなたのキャリアに置いても良い環境かもしれません。 「こうはなりたくない…」というサンプルの場合は、その人なのか、そこでは全員そうなのか、を再度チェックすべし。
もし転職したら?の5年後の自分 ☑
転職後の5年後・・・想像しずらいかもしれませんが、前述の「大体5年ぐらい先輩」から想像してみてください。
自分は5年後に、今いる職場でその先輩と同じぐらいになるのは「簡単か?」それとも「難しいか?」
もし「簡単」だと思ったら、それを別の環境(別の会社・別の業界)で達成することは可能か?
一方、「難しい」なら、今の職場でその先輩と同じ、もしくはそれ以上に成長できると思うのか?そのためにはこれから自分に何が必要か?
悩んでいた当時の私が一番気になった「給与」とかそういったものから逆算したりしていました。(一人暮らしでしたので。笑)そうすると、今の自分に足りなくて必要なモノ、次のステップがこの段階で見えてきたりしていました。 あ、ちなみにいきなり老後から考えると破たんします!。まずは想像しやすい直近から! 未来は未知数!もちろん今回想定した5年後だって、変わっている可能性もあるんですから!
Check3.「今、仕事を辞めたい理由」
ここではひたすら冷静に羅列してみてください。
今あなたが「仕事を辞めたい」と思っている理由は、「あなたが辞めていい理由」なのかどうかを再度見つめ直してみましょう。
理由は人の数ほどあり、本当に人それぞれですが、今の自分の能力を冷静に判断しながらその理由を自分の中で「論破」していってみると、「あれ?今が踏ん張り時なんじゃない?」「これを経験したら別世界が広がるかも?」という理由が出てくるかもしれません。
もしくは、「一分一秒でも早く、ココを辞めなくては!」という結論になるかもしれません。
どちらにしても最後に「今、この仕事を辞めても後悔しないかどうか」を今一度、自分に念押ししてみて下さい。
自分のことを判断して決断できるのは、あなた自身だけです。
「甘え」か「甘え」じゃないかを見極めよう!
それでも、「これは甘えなのかな…?」とやはり自問自答することもあると思います。
例えば…ということで、前述の「今、仕事を辞めたい理由」についての深堀したサンプルを挙げてみたいと思います。
自分の状況に照らし合わせるため、違う状況ならば別の結論になりますが、あくまで参考の一例、として考えてみて下さい。
朝起きて通勤電車に揉まれて行くことが辛い ☑
通勤が遠い場合などは早起きして満員電車に揉まれながらの通勤は辛いですよね。本当に体力的にも気力的にももう無理だと思ったら、コレをしない職場または仕事をぜひ探してみて下さい。
例えば自営業、フリーランス、投資家…探せばあります。でも、それらの仕事をやれますか?
もし、自分に能力が無いのに「もう無理」となっているなら、それは単なる甘えかもしれません。今している「通勤を含めた仕事」をしている方が、仕事の選択肢の幅は広がる場合もあります。
上司や先輩に「理不尽に」怒られることに疲弊している ☑
人は社会の中でいろんな人と関わっていかなくてはなりません。今はいろんなハラスメントの存在が認知され、叫べる環境でもあります。そして、その中で正しいこと・誤まったことを冷静に判断していくことは、今後のあなたのキャリアだけではなく生き方にも大きく関わってきます。
あなたが理不尽だと考えていることは、冷静な倫理的観点から見ても「理不尽かどうか」を一度考えてみて下さい。
あなたが言われるべきことを言われているなら、「感謝して精進すべき」かもしれませんし、単に誰かからの感情のはけ口として一方的に疲弊しているなら、そこからは早く逃れるべきです。退避する方法を至急考えましょう!
朝から晩までデータ入力などの簡単な作業は、誰でもいい仕事 ☑
データ入力は実は「単純作業」ではありません。データの意味を知って打ち込むのと、単純作業として打ち込むのとではその後の成果が変わってきます。
例えば経理や統計・集計などの業種などでは、このデータ入力によって「意味を叩き込んで」おくことで、その後「あなたが」ステップを踏む際に理解の深さが変わってくるんです。
これは私の個人的経験からなのですが、私が「(今は無き談合の)とある見積作成担当」だった時やホテルのVIP情報の入力をしていた時に感じたことです。 過去分の大量のデータ入力を経ると、「微妙な調整」や見積全体の不自然な点が分かったり、更には「狙うべき理想のポイント」が見えてきたり…と言うのが分かります。
営業の仕事が自分に向いていなくてノルマが辛い ☑
「この仕事は自分に向いていないのではないか?」「自分のキャパシティ以上かも…」と、その職がうまくいってない時に不安になったり心配になるのはもっともです。
特に、厳しいノルマを問われる営業職は慣れていないとストレスも大きく辛いものです。
でも、世の中そんなに「自分に向いている仕事をしている人はいない」と思います。
向き不向きではなく、一つの経験と捉えてどう経験値を積んでいくかによっても変わりますよ!
私も最初の営業職で「営業職は自分に向いていない…」と思いました。が、次の営業職では「営業が好きだ!いろいろ売ってみたい!」という気持ちになりました。 安易に仕事を辞めることを考える前に、もう一度試してみてそれでもだめだった…という踏ん張った部分があれば、転職面接で「こんなにしつこくチャレンジしました」と一つのアピールポイントにすることだってできますよ!
毎日疲れが取れないので落ち着いて考えられない ☑
これが一番深刻です。疲れは、思考力も正しい判断力も奪ってしまいます。
まずは、しっかり休んで疲れをリセットできる状況を作ることが先決です。
その後で、その疲れの原因を探り出して取り除きいていきましょう!
まずはしっかり元気になってから、前述の「手順」をやって客観的に判断しましょう!そうすれば、冷静な判断の元、きっとあなたの進むべき進路が見えてくるはずです。
どうする?どうしたらいい?迷ったら・・・
なかなか自分の状況を冷静に見れない時もあるかもしれません。そんな時の助けになることもご紹介しておきます。
日記にしてみる
長くつける必要はありませんが、記録として箇条書き程度に日々の仕事のことを綴ってみるのも良いでしょう。後で文字で見ると、自分自身の中で冷静に整理がしやすいです。
これはブログの様に公開するのではなく、あくまで自分用のクローズドにしておくことをおススメします。なぜなら、現在ではネット上ではちょっとしたことからプライベートの漏洩があり得る危険性もあるからです。
メンターに頼ってみる
仕事のことを冷静にきいてもらえそうな「メンター」的な存在を頼ってみるというのも一つの手です。
私がよく相談するのは「元上司」や「元同僚」が多いです。ちょっと離れたところで、今は友人でもあるけれど、自分と仕事を一緒にしたことのある元同僚や元上司は冷静な意見をくれたりします。
病院に行く
もし、精神的に限界を感じていたりストレスによって体調不良を起こしているような場合には、まず病院に行って「体の判断」をしてもらいましょう。
どうしても病院に実際行くのに抵抗がある場合などは、病院の「電話相談」を利用してみるのも良いと思います。今の状態で、どの科に行ったら良いなどのアドバイスもくれるでしょう。
「専門家にかかること」で、リセットするチャンスを作ってみるのです。不調は精神的なものなのか何か別の病気によるものなのかをひとつずつクリアにしていくことで、一歩「快方」に向かうこともあります。
ストレスと侮ることなかれ!心と体の健康が整ってこそ、良い次の一手が打てるのです!精神的にも肉体的にも、何かの重症になる前の早い段階でケアすることは、リスクヘッジにもなります。 …私も20代の最初の仕事で、ストレスから胃カメラ3回ほど飲んでます…(涙)健康第一ですよ!
自分の状況を見極めて「進むべき道へ」向かおう!
私も最初に仕事を辞める時はいつも、本当に勇気がいりました。
学校卒業時の就活の際にたくさん読んだ就活本にも、「石の上にも三年、と言います」とか「仕事をすぐ辞めてしまうと、次の職場でもすぐ辞めたくなるでしょう」といったことが書かれていたため、本当に辞めたいと思ってもなかなか決心がつかないこともありました。
でも、この言葉は「昔の価値観」の呪縛でしかありません。
今は、会社での年功序列制度も崩れ、中途採用や転職はごく一般的な世の中になってきました。
より良い方向に向かって、自分も環境も変える努力をすることは「正しい選択」です。
人生は誰にでもたった一度だけ。その時間を最大限に使うための努力はしたほうがいいです。
仕事辞めたいと思った理由をしっかり判断して行動すれば、それは「甘え」ではなく「自分のキャリアの上で正しい判断」として、履歴書や職務経歴書で触れることだって可能です。
今回のCheck項目で「ここでもう少し踏ん張るべきか」「今すぐここから脱出すべきか」の目途が分かったら、後は行動するのみ!まずは、履歴書と職務経歴書からスタートしてみましょう。
タイミングやその時の社会状況などでも、決断は変わります。 「辞めたい!」と思った時にこそ一度冷静になって、自分自身のキャリアのために判断しましょう!
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
できるだけ冷静な「俯瞰目線」で!がポイントです。ここでどこまで冷静になれるかが、自分の今後の「見極めの精度」に影響しますので、意識してみてくださいね!