海外駐在員として必要なTOEICレベルって?
TOEICを受験することで何が得れるの?
以前、こちらの記事ではTOEICのスコアなどから見えない実際のレベル感や英語の実力について書きました。
今回は分かりやすい英語力の指標としてTOEICを使い、海外駐在に必要な英語レベルについて考えていきたいと思います!
TOEICの一般的なランク
「TOEIC○○点」と言われても、受験したことがなかったり、周囲に比較できる人がいなかったりすると、どれくらいの英語力なのか、ちょっとわかりづらいですよね。
上の表がTOEICが公式で出している、TOEICスコアとコミュニケーション能力の関係を表したものです。
TOEIC対策用参考書の最初のほうのページに書いてることも多いので、なんとなく見覚えがある方もいるのではないでしょうか?
この表でいくと、Cランクが日常英語レベル、Bランクでビジネス英語レベルと言えますね!
TOEICのスコアは取れているのに、実はそんなに話せない・・・という方が意外に多い方を面接の場面でよくありました。そのため、最近の採用の場面では実務として必要なポジションには実際に英語面接を入れたりすることなどがあるんですよ。 もし「TOEICではいいスコアなのに話せない」という人は、TOEICの勉強を経て文法や語彙が入っているはずなので、できるだけ「英語を話せる環境」を作ってチャレンジしてみてください。
英語を定着させる「話せる環境づくり」については今後も書いていこうと思います!
海外駐在に必要なTOEICスコア
こちらの表は、一般的に国際部門の社員に期待されていると言われるTOEICスコアです。
「国際部門の社員」という言い方になっているので、日本にいても国際部門の社員であればこれくらいのレベルを求められるということなんだろうな…と想定できますね。
660〜840点となっており、Cレベルの上位層くらいからが期待されている値となっていますね。
海外駐在員になるためには、駐在できる部署にまずは配属されたり、採用されたりしなければいけないので、このスコアのイメージは大事ですね!! ・・・もちろん、最近は英語力だけでは採用されないので、そのほかの技能ももちろん習熟が必須ですよ~!
意外と幅が広い・・・?
日常英会話レベルと言われるCランク(470〜730点)、国際部門の社員に期待されるスコア(660〜840点)って、「幅が広いな〜」と思いませんか?
そうなんですよね!470点の人と、730点の人のギャップは大きいような…例えば、470点くらいなら履歴書に書こうか悩むレベルですが、730点ならアピールしたいスコア、と言われていますよ。
スコアに幅があるのは、会社や部門・赴任先によって求められるスコアに差がある、となんとなく想像できると思います。
まだ会社にTOEICスコアを具体的に言われてなかったり、受けたい求人などが決まっていないけれど、海外赴任を目指している人は、この幅を目標設定にうまく使いましょう!
例えば、海外赴任を目指してTOEICスコアの目標設定をするとき、いきなり730点は気持ち的にも「ハードルが高すぎる!」となりますが、「まずはCランクになる!」や「国際部門の社員に期待されるスコア、660点をとる!」は、頑張れば手が届きそうな気がしませんか?
キャリアアップのためのTOEICはあくまで指標にすぎません。 いきなり730点はすごく遠い道のりに感じるけれど、660点なら頑張れそう!という、自分のモチベーションに活かしてみるのもよいのでは?660点をとったら730点・・・と少しずつレベルアップを目指しましょう!
TOEICスコアアップのコツ
参考書、ネット、英会話教室のTOEIC対策コースなど、巷にはTOEICのスコアアップに関する情報がたくさんありますよね!
そもそもの英語の能力アップももちろんですが、ここではちょっとしたコツをご紹介します♪
試験の形式に慣れる
学生時代の受験勉強でも、過去問や模擬試験でその試験の形式に慣れるようにしましたよね♪
実は、私は大学入学当初ほぼ準備なしで行き当たりばったり的にTOEICを受けましたが、テスト形式に慣れてなかったためスコアも散々でした・・・
初めて受験する人や久しぶりの受験の人は、まずは公式問題集などで一度、どんな形式でどういう解答方法なのかなど、テスト前に事前に確認しておくのがおすすめです!
引用:紀伊国屋書店
公式問題集でも、おおよそのスコアもわかるので、事前に仮に「自分でレベルチェックしてみたい方」にもおすすめです♪
集中力キープのため、うまく気を緩める
ご存知の通り、TOEICはリスニングが45分、リーディングが75分の、合わせて2時間続きで行われます。
2時間も「ぶっ通し」で集中することって、なかなか難しいですよね。
リスニングで少し早く回答できて、次の問題が読み上げられるまで時間があるとき、ちょっと伸びをしたり、深呼吸したりしている人もいました。
時間で言うと2〜3秒くらいですが、数秒でも緩める時間を作るだけで後半の集中度合いに違いがあります!
リスニングは1回しか流れないため、集中力が切れてうっかり聞き逃したらもったいないので、集中力がキープできる方法を自分なりに見つけておくと良いですよね! ・・・実は、大学生時代は学校のアルバイトで何度かTOEICの試験官もやったことがあります。 自分なりの「ルーティーン」を持っている、できそうな方がいらっしゃったのを覚えています。
得意なものから読む
基本的には、テストの後半に行くにつれて難しくなっていく形式になっています。
ですが、もし自分の得意分野が後半にきていた場合は、解答する順番を変えてみるのも一つのコツ。
得意なセクションを知るという意味でも、TOEIC試験の前に、公式問題集で一度解いてみるといいですね!
TOEICを効率よく受験するなら

海外駐在員採用や転職などの際にも、履歴書に「あなたの英語力」の指標とできるTOEIC。
ネームバリューもあるため、海外駐在員の選定の場面や転職でも、参考になり易いようです。
TOEICを受験することによって、自分の英語力のレベルを知り、更にそれによって自分のできることの可能性を広げることができるかもしれません。
そして折角受験するのなら、「事前にTOEIC公式問題集などをやっておく」ことによって、
- TOEICのテスト形式に慣れて、時間配分に活かす!
- TOEICテストの「コツ」を掴んでスコアをUP!
などに、効率的に活用したいものです。
具体的なスコアは会社や赴任先によって異なりますが、海外駐在員を目指しているならファーストステップの目標として660点が目安になるでしょう。
さらにより海外駐在に近づくために730点をとると、英語力の面で海外駐在に選ばれやすかったり、赴任後も語学で悩むことがちょっとは減らせることができるかもしれません!
自分の英語力を数字として、目に見えるもので確認すると成長を感じられたり履歴書に書けたり、自分の強み・弱みを知ることができたりするので、気になる方は定期的にTOEICのような試験を受験することをおススメします。 もちろん、使える英語にするための「スピーキング力」は重要ですよ!足りないと思ったら、その補強も同時進行でやっていきましょうね!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。