2020年の初めから広まったコロナウィルスの猛威…。
現在はアジアを通過し、現在の「主戦場」はヨーロッパとアメリカに移り、次はアフリカか?と言われていますが…そんな中、気になるのは世界中で起こっている「コロナ・ハラスメント」。
今回のコロナウィルスが中国から発生したことによって、世界各地でアジア人に対して暴言を吐いたり暴力があったケースなども聞かれています。
外見で差別される悲しさや悔しさはありますが、異国では自分の身を守ることが一番大事です。
今回の記事では、このコロナ問題に際しての「異国での身の守り方」について考えてみました。
難しい問題ですが、多々ある中の一つの意見として、参考にしていただければ幸いです。
なぜ差別するの?
もうこれは人類永遠の課題です。
どこの国にもどの時代にも存在してきたもので、現在も世界中にあるのは仕方のないことです。
いわれのない「いろんな種類の」差別と闘っている方も大勢います。
日本にいた時も、ちょっとしたことで差別を感じたりすることもあるかと思いますが、世界に出ればそれこそ日本にいた時以上に「違い」を感じることは多くなるはずです。
これは母数の問題でもありますが、大昔から優劣をつけたがる人はどこにでも存在します。
本人が変えられない理由で無実の多くの人が迫害に合ってきた歴史を、今すぐ変えることは残念ながら出来ません。
今回はコロナウィルスをきっかけに、「アジア人」に対する攻撃的な雰囲気が多くみられるようですが、ここで「人種で差別するなんて!」「私がコロナを広めたわけじゃないのに!」という事で今怒っても、直面している危険な状況が変わったり去ることはないのです。
いわれのない差別に直面しないために
アジア人・日本人という、今自分の置かれた状況を、冷静に考えてみましょう。
私達はみんな平和で無事に生活する権利がありますが、現在日本以外の国にいる場合は、理不尽なことに屈するようで悔しいかもしれませんが、権利を今主張するよりもまず「危機管理」を最優先してください。
現在なぜこんな状況が起こっているか考えてみてください。
「コロナウィルス」という害になる目に見えない存在が、精神的に不安を生んでいます。どう頑張って対処しても、ちょっとしたことでうつるときは時はうつってしまう状況です。
幸い日本人の衛生観念はかなり高く知識もあるため、ある程度不安ではありますが「ウィルスだから」マスクをしたり手洗いをしたりうがいをしたり、色々な対処法は他の国の人よりも知っているはずです。
でも、日本以外の国ではそうはいきません。
毎日帰宅時に手を洗わない人は実は多いのです。一般的にはうがいの習慣もありません。マスクなんて人生でしたことない人も多いのです。中には毎日お風呂に入らない人もいるのです。。。
特に欧州圏の人は挨拶や普段の行動自体が日本と比べて「超・濃厚接触」です。キスとハグがないと落ち着かない人もいます。
日本以外の国では、この衛生観念や知識の低さから、余計に不安を感じている人が多いのだと思います。
普段は「人類みな平等」と言っていた人でも、不自由な状況や不安に耐えられない時には、誰かに怒りをぶつけたくなってしまう場合もあるでしょう。通常、ちゃんと理性があれば耐えられますが、どこにでもタガが外れてしまう人もいる、という事です。
今、アジア人に対して攻撃的な行動や態度を取っているのは、そういった不安に耐えられなく理性が働いていない人なのです。
私達が今優先すべきことは、まず冷静になって「そういったことに絶対巻き込まれないこと」です。
自分の気持ちよりも状況を把握する
理不尽な差別を受けた時は腹が立ちますし、ついつい言い返したくもなると思います。
でも、言い返したことでどんな反応が返ってくるか分かりません。相手の攻撃性が刺激されて、それこそ暴力に発展してしまう事だってあり得ます。そんなものを今この時期に拾っては、勿体ないです。それこそ濃厚接触で、何が起こるか分かりません。
もし嫌なことを言われても、まず自分が冷静になって、相手にしないかその場から去ることも手です。
これは相手に負けて撤退するのではなく、「不安におののく可哀想な人をなだめるための」大人な行動です。自分の面子や気持ちよりも「安全優先」が今は得策です。
「君子危うきに近寄らず」は本当
日本でも「大勢の人が集まるところには行かない」「密閉された空間で長時間他人と接触しない」などの濃厚接触をできるだけ避ける方法が広まっています。これは実行すべきです。
仕事や買い物など、どうしても行かなければならない時には、自分と相手の身を守れるように行動しましょう。
ちなみに、マスクの習慣のない海外では、実は現在、アジア人がマスクをしているだけで「危険」を感じてしまう人もいるようです。咳エチケットも残念ながらまだ理解していない人が多いです。これも大変理不尽ですが、周囲の状況をよく見て「マスクをするかしないか」判断してください。
衛生面での基礎知識は日本は秀逸
日本では「手洗い・うがい・マスク」は常識で、更に「外出先で顔を触らない」「目もガードする」「アルコール消毒をする」「濃厚接触を避ける」といった知識も広く伝わっています。
が、ヨーロッパでは現状、たとえニュースなどで毎日声高に叫んでいても、実行している人はいるかどうかです。元々の習慣が無いので、理解できない人も実は多いです。
もし、不安そうにしている人にはこうした情報を共有してあげることで安心するケースもあります。
こんな時こそ、情報だけは惜しみなく提供してもいいのではないでしょうか。
罪(コロナ)を憎んで人を憎まず
海外での自分の身の守り方としてまとめると
- 冷静な状況判断
- 自分の気持ちや面子よりも危機管理意識
- 危ない場所には近づかない
- 意味のない差別には大人の行動で回避
- こんな時こそ情報共有
この「コロナ・ウィルス」の騒動は、絶対に終わりがあります。
その終着点が見えないことは確かにまだ不安ですが、現状として日本の状況のデータから、コロナに罹患しても8割は悪化せず、発症して完治している人も増えているという事実は大いに勇気づけられます。
できればかかりたくないものですが、そのためにもできる限りの予防をして、いわれのない差別などに遭遇するリスクを極力減らすことを優先して考えましょう。差別と闘うのは今のタイミングではないです。
不安が無くなれば、きっとそういう差別をした人も我に返って恥じ入る…こともあるかもしれません。(後悔してくれる人がいることを願いたいですが、多分少ないだろうな~苦笑。)
冷静になった時「あの時、あの人は冷静で毅然とした態度だった」「自分が大変な時でも、人として優しかった」と尊敬されるかもしれません。これは日本にいても同じですよね。
海外にいればなにかといろんな場所で「日本人代表」「アジア代表」になってしまうことも多いかと思いますが、この状況ではどうかいつも以上に冷静に危機管理を!
罪を憎んで人を憎まず。”お天道様さまがきっと見てくれていると思わぬか?”
なんとか頑張って一緒に乗り切りましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
ということで、突然ですが「世界のキス事情!」
初見でも女性に行なう「単なるあいさつ」のキス習慣を踏襲している場所がヨーロッパには多いです。
例えば、フランスでは「右・左・右」の頬に3回(南部は4回のところもある)、イタリア・スペインそして南米では「右・左」2回…など。大人から小さな子供にする場合、時には「唇同士」もあったりします。
ロシアの中央アジア方面は、男性同士で抱き合ってキスするのもあるそうです。
大抵は頬を寄せてチュッと音を立てる感じですが、年配者にはぶちゅっとされる場合も多いです。
イギリスやアメリカでは、ハグはあってもキスはごく親しい関係のみ「片頬に1回」程度です。