海外赴任って、いったいどれぐらい稼げるのか...?
お給料の事って気になりますよね!
海外で生活するとなると治安や環境も大切ですが、金銭面は知りたい部分ですよね。
でも給料のことって、気になるけど人には聞きにくいな…って悩みませんか?
海外での生活のやりくりのイメージがわかない、という声もよく聞きます。
今回は、なかなか他人には聞きにくい「お金のこと」をご紹介してみます!
海外赴任は儲かるの?
まずは海外赴任をしたときの給与の内訳からみていきましょう。
海外赴任をすると海外の拠点で働くことになるので、その国の通貨での現地給与が支払われます。
企業からの赴任契約にもよりますが、日本企業から海外赴任する場合は、上記の現地通貨による給与だけでなく、さらに日本円で支払われる海外赴任手当ももらえる場合があります。
このように現地給与と海外赴任手当の両方が支給されるので、日本で働いていたときのだいたい1.5~2倍の報酬がもらえる場合もあります。
(もちろん、企業の事情や働く職種、赴任先の国によって違いは出ると思います。)
海外赴任先の国でも日本と近い生活ができるようにするために、いろいろな手当てや補助がつく場合が多いようです。
基本給与に手当てがプラス!
海外赴任と、日本で働く場合との給与面の大きな差は、様々な手当てがつくことです。
海外給与総額のうち、基本給よりも手当の金額が大半を占めるケースが多いようです。
企業やその会社によっても手当の内容や金額は違うので一概には言えませんが、一般的に支給される手当は次のようなものになります。
海外勤務手当
海外勤務手当は、海外赴任したらもらえる基本的な手当です。
この手当はインセンティブ手当と呼ばれることもあります。
海外赴任をすると、仕事のために言葉の違う場所で生活するため、様々な負担やストレスも日本にいるよりかかる可能性があります。
そういった環境の中で働くこと、その奨励金として海外赴任手当が支払われるんです。
最近では、海外勤務手当を日本の口座に振り込むケースが多くなっているようですよ。
ハードシップ手当
政情不安だったり生活環境が厳しい国に赴任する場合に支給される手当がハードシップ手当です。
▶独立行政法人 労働政策研究・研修機構による「第7回海外派遣勤務者の職業と生活に関する調査結果」より
上のデータからもわかるように、発展途上国への赴任の方がハードシップ手当がつくケースが多いです。
途上国だと危険性や生活の不便さも高くなるので、駐在員の肉体的・精神的負担を下げるためにハードシップ手当が支給されています。
多くの日系企業の進出が目立つ東南アジアは、ハードシップ手当の対象になっている国も多いですが、近年では現地の環境もだんだん良くなってきていることから、今後この手当はなくなるかもしれません。
単身赴任手当
単身で海外赴任をするとなると、日本にいる家族の生活費もかかってきますよね。
日本にある住宅費や家族の生活費も払わないといけないので、単身で赴任する場合は単身赴任手当が支給されます。
家族を連れて海外赴任を命ぜられた場合は、帯同家族手当が支給されます。慣れない異国で生活する家族のための生活費もカバーされています。
家族を連れていくか1人で行くか迷ってて…どっちの方がいいんだろう?
家族と共に行く海外赴任…。
その時の家族の個々の状況や赴任先の国にもよりますが、家族を帯同するかしないかには悩むかもしれません。いろいろなケースがあると思いますが、状況を調べた上でご家族ともよく相談することをおススメします。
住宅手当
現地での住宅手当が出るか出ないかによって、支出する配分にも違いが出てきますよね。
海外赴任をすると勤務地で住む家に関しては、会社指定の住居があったり、家賃を全額負担してくれたり、家賃補助の上限がある程度決まっていたり…と赴任先や企業によって様々です。
発展途上国などでは、家賃の安さから日本にいるより豪華な家に住むこともあります。
ただ、治安の悪い場所などでは「セキュリティがしっかりした場所」という意味を含んだ豪華さのため、「家賃を浮かすために安いところで家賃分を浮かそう」と日本にいた時のように安易に選ぶことは避けたほうがよいでしょう。
例えば、武装した警備員が常駐するマンションや運転手必須の郊外の住宅地などを会社側から指定された場合は、無駄だと思わずに従うのが賢明かもしれません。
政情不安な場所では、日本人駐在員の誘拐や身代金目的の拉致など、犯罪に巻き込まれるケースもあるため、企業としては「万が一を想定して」の経験値からその場所を指定していることもあるのです。。。
その他の手当
その他の手当は以下のようなものがあります。
リストにある手当は手取りには入らず、補助という形で企業が負担してくれる手当になります。
出費がかさむ落とし穴とは!?
ここまで手当についてご紹介してきました。
このように感じる方も多いのではないでしょうか?
しかし!海外赴任中だからこそお金を使ってしまうこともあるんです。
海外赴任したら儲かる!と勝手に思い込んでいた場合などで、実は現地で経済的に破たんしたり問題になってしまったりするケースもあったんだそうです!
日本にいるときよりもお金がかかってしまう落とし穴を覗いてみましょう。
ついつい出費が増える
せっかくの海外赴任、この国も周りの国にも旅行したい!
・・・そう思う人も多いですよね。
「今だからこそ行ける所!」だと思うと、思わず財布のひもも緩んでしまう気持ちはすごくよく分かります。
日本で働いていたときより給与が増えて、せっかくだから旅行しよう!と思うのは当然です。
私も赴任中に海外旅行を楽しんでいますが、気をつけたいのが「一見」増えた給料への油断です。
給与が増えたからと旅行費や普段の出費も、きちんとコントロールすべきですね。
駐在妻は仕事ができない
赴任先に家族を連れていく場合の大きな問題点が、奥さんは働けないということです。
赴任先には家族ビザで渡航することがほとんどですが、家族ビザだと奥さんは現地で仕事をすることができないんです。
奥さんのビザを就労ビザに変えた場合、ご主人の会社からの補助が出なくなるケースがほとんどです。また、駐在妻が働くことを禁止している企業もあるんです。
企業側からすると、「それを含めて」帯同家族手当を出している…という意識もあるようです。
ついつい欲しくなる日本製品は割高
赴任先でも日本の食材や商品ってほしくなりますよね。長期での海外赴任となると余計に恋しくなるものです。
しかし赴任先での日本の物は輸入品になってしまいます。輸入品となるので、当然、日本で買うより高額になります。
日本にいるときの感覚で買うと出費がかさんでしまうので注意してくださいね。
私も日本に帰国した際にはいつも、食材やら雑貨やら買い込んでしまいます。日本の者は便利すぎて、100均のものでさえ現地にいると「ものすごーく欲しくなる」んですよねえ。。。
教育関連への出費も…
海外赴任手当の中に子女教育費手当がある場合がありますが、赴任先の国での子供が学校に通えるようにするための手当です。
日本人学校や現地の学校に子供を通わせる場合は教育費を補助してもらえますが、補助金にも上限があります。
例えば、インターナショナルスクールに通わせるとなると教育費が高いので、ほとんどが実費になってしまうという問題点があるんです。
子供の教育のことだからしっかり学ばせたいし…、でも高いとなると確かに不安。。。
海外赴任での英語教育については下の記事↓も参考にしてみて下さい。
海外赴任をすると儲かるのか?ポイントは節約術にアリ!
お金がかかる落とし穴についてお話ししたので、やりくりできるか不安になった方もいますよね。
そんな海外赴任生活で節約のヒントになりそうな、私が実際に実行した「おすすめの海外生活のコツ」を参考までにご紹介します。
1ヵ月の生活費の目安を決める
オーソドックスですが、海外でも日本でやっていたようなスタイルを踏襲するのが無難です。
例えば、最初の3ヵ月ぐらいから「1ヵ月でどのくらい生活費を使うか」をざっくり目安を立ててみる、など。さらに、どのくらい貯金したいかに重きを置いて考えてみるのも良いでしょうね。
王道ですが、家計簿を使うと食費や娯楽にどのくらい出費しているか分かりやすいです。 最近では、入力が簡単にできる家計簿アプリもあるから、継続しやすいですよね。
外食は費用と体調を考えて
特に単身赴任だと、やはり外食が多くなりがちです。
でも国によっては自炊をするよりも外食のほうが手軽なうえに安くなる場合もあったりします。
赴任先の事情に合わせて、外食での支出なども目安を立てておいた方がよいでしょう。
もちろん、お付き合いや現地の友人と外食をしたり、その国でなければ食べられないものなどを食べるのも楽しいし、ぜひそんな機会は大切にすべきですし、強くおススメします!
海外で自炊する私なりのコツは、現地のスーパーなどでいろんな食材や変わった調味料を購入して試してみること。そして料理アプリやレシピ本も使いながら料理をすると楽しいですよ! スペインはフルーツや野菜が豊富で、日本では見かけないものも多く、最初の頃はスーパーに行くだけでワクワクしてました。更に食品が安い!・・・今でも、スーパーはワクワクします!
食材の買い出しを楽しもう!
赴任先のお店やスーパーマーケット事情を事前にある程度チェックしておくのがオススメです。
大型スーパーだと種類も量も豊富でお得なものもありますが、ローカルなお肉屋さんや魚屋さん、八百屋さんにパン屋さん…など、地元のお店の顔なじみになると、海外生活も急速に楽しくなりますよ。
とある事情でフランスに一週間いなければなかった時、朝食のための行きつけのカフェを決めただけで、急に楽しくなったのを今も覚えています。
交通手段に気をつける!
交通費も、気にしないで使ってしまうとあっという間に大きな出費になる場合もあります。
赴任した国や通勤する場所にもよりますが、安全でかつ一番安い移動手段を、現地で早く見極めることが大事です。
バス・路面電車や電車、そして地下鉄など公共交通機関が最適な場合は簡単ですが、タクシー移動や専属の「運転手付き自家用車」などになった場合でも、
インドなどの東南アジアの一部地域や南米諸国では、安全面の理由から「運転手付きの自家用車」の契約を推奨される場合があります。 そういった場合は節約よりも安全を最優先してください。命と安全あっての、海外赴任です。
海外赴任の鉄則!差額を活用して儲けよう!
前述したように、海外赴任をすると給与の他に各種手当がもらえるので、儲かるのは確実な場合が多いです。
そして、現地での生活の仕方によって更に貯金を殖やしたりすることが可能です。
ですが一番大事なのは、節約だけではなく自分と家族の安全です。そして海外生活を楽しむことも、別の意味での今後の大切な財産になると思います。
今回のこの記事を通して、海外赴任に対しての参考になれば嬉しいです。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。