夫の海外赴任が決まった!
・・・どうする?
…実は…海外赴任がキッカケとなる離婚の可能性がとっても高くなっていることをご存知ですか?
今回は、海外赴任に関連した離婚に陥る様々なパターンとその解決策についてリサーチしてみました!
これから海外赴任を控えている方も、もう既に海外で暮らしているという方も必見ですよ!
海外赴任により離婚率が高くなるのはなぜ…?
海外赴任を選択した夫婦は、海外に行くことで夫婦の絆をより深めるか、あるいはお互いがお互いを嫌になり離婚の道を進むかの二極化と言われています。
これは、海外という見知らぬ土地で何かトラブルが発生した場合に、二人で乗り越えられるか、乗り越えられないかの違いを指しているんですね。
では実際私が聞いたり耳にした、離婚率が高くなる原因・大きく4つのパターンとその解決策について説明してみたいと思います。
1.単身赴任による海外と日本の距離感
海外赴任による離婚の理由で一番よく聞かれるのが、「夫が海外に単身赴任したことで、家族の連帯感が壊れ、家族として夫婦として機能しなくなった」というものです。
それを選ぶ理由として一番代表的なのは「子供の教育問題」でしょう。
子供が小さいうちなら「異文化を体験しに」家族で帯同する例が多いですが、受験にかかる年齢になってくると勉強の面で受験に不利となると考えられているため、夫は海外に単身赴任し、妻は日本で子供の教育に、というケースが多いようです。
次に挙げられるのは「配偶者のキャリア問題」でしょう。
海外赴任に帯同すると、どうしても配偶者の実業キャリアが中断、もしくは全く消滅してしまうことになってしまいます。
単身赴任は家族としての大きな決断ですが、自分たちは大丈夫だと思っていても距離があったりお互いに見えなくなる部分も増えていくことで、家族として夫婦として「危機に瀕する」こともあり得るのです。
解決策① コミュニケーションを密にとる
これは「遠距離恋愛カップル」にも通じる部分ですが、お互いの現状やお互いの気持ち、今感じていることなどを常にアップデートして、「あたかも傍にいるような」環境を心掛けることです。
時差や距離がある分、日本にいた時以上に「どうやったらお互いの気持ちを共有できるか」を考えてみることが大事です。
お互いがお互いの環境で忙しければ忙しいほど、その共有の仕方が「二人に合ったもの」である必要がありますよね。
解決策② 家族の目標を設定し報告の場を作る
「コミュニケーションを密に…と言われても、子供たちの生活もあるし…」
「子供たちが、なかなか海外赴任の夫と話したがらない…」
お子さんの年齢によっても、いろいろあると思います。でも、だからと言ってコミュニケーションが少ない言い訳にしてしまっては、「家族崩壊」そして「離婚」の一途をたどるのも遅くはないかもしれません。。。
私の知っているとある家族(A家)は、お父さんの単身赴任前から「毎月一回の定例家族会議制度」をしていたんだそうです。ちなみに当時の家族構成は父(海外)・母・中学生の兄・小学生の妹(日本)、の4人家族です。
当初は家の食卓で、海外赴任後はSkypeでやってました。当時反抗期中の長男も、強制参加にしたことで最初はイヤイヤ参加してましたね。でも家族の一体感はできたと思います。
後ほど、「赴任先でも家族を身近に感じていれて、本当に嬉しかった。。。」とご主人からすごく感謝されたんだそうです。
また奥さまもご主人の報告を聞きながら「慣れない所で一生懸命に頑張ってるんだな~」と、感謝もあったそうです。
子供達もこの家族会議の流れで、その後もお父さんとの仲も良いんだそうです。
・・・実は私が知人からこの話を聞いた時、すごく感動しました!ちょっとした工夫と気持ちで、家族を繋げられるんだな、と。当時の娘さんが書いた議事録は「大事な家族の思い出」の一つとして、今も大事に取ってあるんだそうです。 ちなみに、ご主人はこの奥さまに「べた惚れ♡」していることで有名でした!ほんと愛!
2.目標や生きがいを失ってしまう喪失感
一般的に、海外赴任が決まった夫婦の場合、夫の仕事に合わせて妻が一緒に付いていくというケースが多いでしょう。
日本でバリバリ働いていた妻が、そのキャリアを中断、またはすべてを捨てて海外移住するパターンもあるようです。
海外生活が始まったばかりの頃は日々の暮らしを整えることで精一杯なのですが、それらが落ち着いたときにふと、「私は、何のためにここに来たのだろう…?」と妻は思ってしまう。。。
・・・自分自身の目標や生きがい出会った仕事を失って、心に突然ポッカリと穴が空いてしまったような喪失感。
そういえば、あんなに一人で大丈夫だった私でさえも、ホームシックになったんだよな…
解決策① 現地で学校や資格を目指す
今いる場所で、「新たに何かにチャレンジしてみる」(=新しい目標設定)ということです。
特にキャリア志向ではなくても、目標ができるとやる気が出て、何より忙しくなります。
海外赴任という環境を生かした英語や語学系の資格はもちろん、帰国後の再就職を見据えた専門の資格や、趣味などの資格でもいいかもしれません。
ここでのポイントはズバリ!目標を作ること。
更に、目的に向けて計画的に取り組むことで、生活にメリハリも生まれます。
毎日イキイキした妻の姿を見た夫は、
頑張っているな!さすが俺の妻!…よし、自分ももっと頑張ろう!
・・・そう思うはず。(希望)
何よりおススメな点は、「毎日の会話にハリが出る」ことです。
例えば「外国人対象の現地語習得クラス」などに行くと、同じように世界中からやってきた外国人同士のクラスで、友人もできやすいでしょう。
クラスやクラスメイトの話も、夫と食卓の話題に上って盛り上がるかもしれませんね。
実は、私もスペインでローカルのクラスに入り、いろんな友人と知り合うことができました。クラスが終わった今でも家族ぐるみで交流していて、年に何度か集まったり訪問し合ったり、おしゃべりしたりする間柄です。 北米赴任に帯同した私の友人(英語堪能)のうち、帰国後の転職をにらんでMBAを取ったり会計士の資格を取ったという、すごい猛者もいます!
英語関連の資格についてはこちらの記事でも紹介しています。
良かったら参考にしてみてください。
解決策② 今できることを探してみる
「やっぱり仕事がしたい!だけど家族ビザの関係で働くことは難しいし…」という方にはボランティア活動もおススメです。
ボランティアですのでもちろん報酬はありませんが、「自分にできることを行って人のためになる」のはすごく遣り甲斐もあるでしょう。
国や地域によって活動内容は様々ですが、例えばNPOやイベントの手伝いだったり、高齢者を助けたり子供たちの教育に関わったりなどのボランティア活動もあるようです。
ボランティアをすることで、現地でのリアルな交流が出来るという、お得で良い点もあります。
特にボランティア活動に携わる人は人との交流が好きな方が多いので、気の合う友達も見つけやすいかもしれませんよ!
また、日本の仕事を請け負うということも場合によっては可能です。
例えば、日本からの観光客を案内する現地ガイドや企業アテンド、遠隔で受注できる仕事などは、もし「日本でのお仕事コネクション」があれば可能になったりします。
私も、スペインに居ながら日本の企業のお手伝いをしたりする機会を得ました。日本との関係が今も繋がっているということが、かなり自分を励ましてもらえました。
3.お互いが頑張っているのに分かり合えない違和感
例えば夫の海外赴任に帯同するケースなら、海外の赴任先でも相変わらず仕事に追われる夫と、それを必死に支える妻。。。
パートナーの海外赴任が決まると、そこから引越しまでの日々は夫婦共に超特急!大忙しです!
夫は、仕事上の引き継ぎや業務整理、更に挨拶や送別会などに追われる日々…多分、今まで以上にハードワークで疲労も。
一方の妻は、引越し準備であったり各種手続きなど、生活の基盤となる部分の対応は妻が担うことになります。もし子供がいる場合などは、赴任先の学校のリサーチなども加わり、頭はフル回転!
そして、海外赴任後も何かと忙しい
次第に頭の中に生まれてくるのは、「あれ?私ばかりが面倒なことを担って頑張ってない?」という感情。
この小さな違和感が、次第に大きなすれ違いへと膨れ上がってしまうのです。
夫は夫、妻は妻で忙しい…そんな状況で一緒にいるのに「すれ違い」になってしまうご夫婦も多いそうなんです。
解決策① 夫婦で情報を共有
こういったケースは、真面目で責任感の強い奥さまこそ、陥りやすい傾向があるようです。
更に、夫側の日本人男性は「言わなくても察してくれ」という言葉の少ないタイプが多いのです。
「自分がやらないと!」と、真面目になればなるほど、お互いがお互いで抱え込んでしまうようです。
でも、気付いて欲しいのが、決して自分ばっかりやっている訳ではなく、ご主人に入る隙すら与えていない頑張り屋の奥様がすごく多いそう。
正にそうだった…全部自分ひとりでやろうとして、勝手にストレスを溜めていたみたいで、最後に爆発しちゃったのよね…。
なので、引越し準備や赴任後の手続きなど、忙しい時こそ一度立ち止まり、ご主人にホウレンソウすることをオススメします。
どんな小さなことでも、とりあえず報告! 多忙で顔を合わせる時間すらない場合は、メールでもいいのでとりあえず連絡! 例え、既に答えを決めている内容でもとりあえず一度相談!
ポイントは、夫に判断を委ねるということではなく、あくまで情報共有が目的。
やはり、男性にとって頼られているという感覚はとても嬉しく当事者意識を持ってくれるのに効果的なので、これをキッカケに積極的に動いてくれる可能性も!
「あなたに話して良かった」と、理解してくれることに感謝も伝えることも大事です。
海外赴任の場合、この「一緒に頑張っている」という感覚はお互いにとってすごく大事!
常に情報を共有することは海外赴任だけではなく、夫婦円満への近道です!
解決策② 夫婦の目標を作る
海外赴任を楽しんでいる夫婦には決まって、ある共通点があります。
それは、同じ目標があること。
スポーツなどもそうですが、チームが同じ目標を持ち努力することで一体感が生まれますよね。
夫婦もこれと同じです!
我が家は、3ヶ月に一度は旅行に行こう!という目標を掲げています。旅行中はもちろん、旅行に向け二人で計画を立てるのもすごく大事な時間♪
同じ目標を持つことで、おのずと会話は増え、コミュニケーション不足も解消できそうですね!
4.見知らぬ土地で感じる孤独感
海外生活で、これまで自分独自の友人関係や家族と取れていた普通のコミュニケーションも、海外という距離と時差で分断されてしまう。
そして、海外赴任で日々忙しくしている夫が隣にいるのに感じる、孤独感。
そんな中で出てくる、ちょっとした悩みや不安。日本語で話せないフラストレーション。
夫に相談するのはもちろんですが、たまには別の人に聞いて欲しい時だってありますよね。
あんなに一人で大丈夫だった私でさえも、孤独感からホームシックになったんだよな…。
解決策① 日本との交流で元気注入!
ホームシックにかかった時は、ネット環境のフル活用で解消できます!
既に利用されている方も多いと思いますが、SkypeやSNSのビデオ通話など、日本にいる家族や友達と連絡を取る手段は数多くあります。
国によっては時差もあるので、日本のようにいつでも!とはいきませんが、いざとなったら顔を見て話せるという安心感は大きいです。
寂しさやホームシックをあなどらずに、ちょっと「気持ちが無理している?」と感じた時にはすぐ解消できるようにしてみて下さいね!体調の変化も大事にしてください。
解決策② 習い事で視野を広げる
あとは、同じ地域に住む日本人仲間を見つけるというのも1つの方法です。
日本語で話せる環境は、海外生活に慣れていない時ならすごくホッとできます!日本語で、同じ悩みを共有できたり現地情報の交換ができたりするのは、すごく心強いものです。
例えば、赴任先の日本人向けのクラブ活動やコミュニティに参加する方法です。
日本人コミュニティの盛んな地域では、いろいろなイベントや習い事もあります。
イギリスのブリストルにいた時には、イギリス人による日本人留学生へのサポートグループがあって、週1回パブでの集まりや季節のお祭りイベントもありました。 スペインでは、マドリッドやバルセロナには「お味噌を作る会」や日本語イベントなども定期的にあるようです。
海外赴任が離婚率を高める本当の意味
どちらかというと華やかなイメージの大きい海外赴任。
その裏側では、海外赴任に纏わる離婚率が高いというのも現実のようです。
ただ今回ご紹介した解決策の例のように、解決は可能です!
海外赴任という同じ目標を持ち、夫婦や家族でそれを達成し解決できた時には、今よりも確実にもっと強い絆で結ばれているはず。
こちらでは、海外赴任体験記事も紹介しています。良かったら参考にしてみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
海外赴任夫婦で片方が単身赴任している人に聞いたのですが、
など、お互いの時差と生活ペースに合わせたルールを決めているとのことです。