えっ!海外出張?!
海外赴任の内示が!
・・・でも、今の英語のレベルでは海外赴任なんて無理無理無理!
数ヶ月で英語をマスターしなきゃ!ところでそんな短期間でできるようになるの?
英語の効率的な勉強法が知りたい!
…でも、そんな短期間で英語力を上げることはできるの?
どうしよう?!
初めて行く海外出張や海外赴任は不安で、その前に英語力を上げないと安心して海外に行けないと感じたりしますよね。
そんなあなたに短期間で英語力を上達させる法をご紹介いたします!
海外や外資系への転職などにも今後役立つかもしれませんので、ぜひ最後まで読んでみて下さいね。
英語を短期間で上達させる6つのステップ
「今すぐ、俺に英語をしゃべらせてください!」
・・・実は私が英会話学校で働いていた時、こういう方々が結構飛び込んできたんですよね。
海外買い付けに抜擢されて、チャンスなんですが、英語喋れなくてピンチなんです!
わかりました!大丈夫ですよ!
飛び込んできた方々には、以下の「6つのステップ」を一緒に追いながら、英語学習をサポートしてきました。
この6つのステップは、当時の英語講師と一緒に「短期間でどう英語を習得させるか」考えた際に活用してた方法の一つです。
ちなみに私自身でも、イギリス留学前にほぼ0から現地での挨拶や事務手続きできる程度の準備のためにこのステップを使いました。ほぼ1か月でしたが何とかしました…。(苦笑)
【STEP1】英語の勉強の目標を決める
いきなり海外に行くことが決まって、いろいろと不安ばかりですよね。。。
そんな中、数ヶ月でとにかく少しでも英語力を上げなければなりません。。。
落ち着きましょう。大丈夫!まず、目標を決めましょう。
「英語の勉強の目標を立てる」ことは英語上達の第一歩!
「綺麗な発音で英語を話したい」や「完璧な文法で話さなくては!」など、希望はいろいろあると思いますが、まずはターゲットを絞ると自分なりの勉強法と集中すべきところが明確になります。
まして今回は短期間で英語力を上げなければならないので、なるべく目標を絞りたいですね。
英語の勉強といっても、英語にはいくつもの要素があります。
- 語彙力
- リスニング
- スピーキング
- ライティング
- リーディング
では、例えば急な海外赴任の場合なら、
- 語彙力(仕事上使いそうな語彙に集中)
- リスニング(仕事で使うフレーズに集中)
- スピーキング(仕事で使うフレーズに集中)
こちらの3点に集中すれば、ボリューム的にも短期間で「取りあえず、今必要最低限の英語力」を習得することが出来そうです。
急に英語のインタビューを電話でしなければならくなった時、まずは言いたいフレーズを全部英語で書いて丸暗記しました。(苦笑)何とかなったのも集中のおかげです。
【STEP2】学習スケジュールを立てる
さて、目標が決ったら次はそこに向けてのスケジュール作りです。
「短期間で習得」と決まっているので、出発までできる日程でできるボリュームを考え、日々の予定に落とし込んでいきましょう。
もちろん、今は全くしゃべれない状態なのにいきなり「ペラペラ」レベルを目指すのは現実的ではありませんので、逆算しながら調整していくのがより現実的です。
スケジュールを立てるにあたって
仕事していると、英語を勉強する時間がなかなか見つかりませんよね。
短期間で英語を習得するために、1日3時間程度の勉強時間が必要だと言われているようです。
仕事しながら勉強時間を作るのは大変かもしれませんが、スキマ時間を利用してみてはどうでしょう?
例えば、朝1時間、お昼1時間、夜寝る前に1時間。
長期間勉強すると集中力が低下しやすいので、スキマ時間を上手に活用してみて下さい。
通勤時間を効率的に使ってアプリなどで勉強すると効率的です。
私は英語を独学していた頃、通勤時間の40分を「ひたすらヒアリングに集中する時間」に決めてました。
最も大事になことを選択し、集中する
短期間で英語を使いこなせるようにならないといけないので、時間を無駄にしたくないですよね。
そのために目標を絞って、最も重要なことを優先すべきです。
文法や発音などはもちろん大事ですが、「海外での自分の状況で、何が大事か」を選択する必要があります。
例えば、海外赴任先が工場なら、コミュニケーションをとるためのリスニングとスピーキング、そしてすぐ使える工場の専門用語が必要になるでしょう。
このように、自分の状況に合わせた習得すべき英語のターゲットを絞り込むことで、効率的に短期間である一定のレベルまで英語力を向上させることが可能になります。
【STEP3】実践で使う英語の単語とフレーズを覚える
海外赴任先や旅行先など、「今回の目的で」使う単語とフレーズに絞って、覚えておくのがいいです。
海外赴任で必要なのは、日常会話の英語とビジネス英語です。
決まったフレーズがたくさんあるので、そういったフレーズを覚えましょう!
- I would like to change this article a little.
(私は)この記事を少し変えたいですね。 ※wantだとカジュアル - Shall we look around?
(一緒に)周囲を見て回りましょうか? ※Let’sよりも上品 - Could you do me a favor?
ちょっとお願いできますか? ※社内などでお願い事をするときに重宝な表現 - Thank you for attending this meeting today.
本日はミーティングにご出席いただき、ありがとうございます。 - I appreciate your offer.
ご提案を頂き、感謝いたします。 - I apologize for the delay in the delivery.
発送が遅れたことをお詫び申し上げます。
周囲の人の話すフレーズを聞いて、「こういう場面ではこういう風に言えばいいのか!」とひらめけばシメたものです。
そして、お礼を言う際には、友人などに言う「thanks」よりも「Thank you」のほうが改まりますし、顧客や商談相手には「I appreciate」などのほうがフォーマルになるでしょう。
では、日常会話とビジネスの表現の違いの一例を見てみましょう。
日常会話表現 | ビジネス表現 | 日本語訳 |
want | would like to… | したい |
Can I…? | Could I/ May I…? | …してもいいですか? |
Sorry | Excuse me | 失礼します |
give | provide | あげる |
get | recieve | もらう |
Tell me… | Please explain to me… | 。。。を教えてください |
talk | discuss | 話し合う |
ビジネス英語より、日常会話の英語の言い方の方がストレートな表現になります。
Can → Could
Want to → Would like to
文頭や文末に「Please」を加えるだけでも、言い方がもっと丁寧に聞こえます。
ビジネスで日常英語を使ってはいけないの?
もちろん、迷うよりはたとえカジュアルでも、「英語を話して伝えることが第一」です。
何より、一生懸命話すことは相手にも伝わるので、変に「ビジネス英語が分からない…」と黙ってしまうよりはどんどん話して、「間違っていたら教えて!」というエクスキューズを入れてもいいでしょう。
ただ、スラングなどは、仕事のクライアントや重要な場面で使わないほうが無難です。
- That tie suits you very well!
そのネクタイとても似合っていますね! - I’m looking forward to working with you.
一緒に仕事するのを楽しみにしています。 - Would you like to discuss this over lunch?
お昼を食べながらお話しませんか? - I’ll contact you tomorrow.
明日連絡します。 - Good job!
いい仕事だった!(よかったよ!/お疲れ様!)
単語とフレーズはどうしたら一番効率的に覚えられるでしょうか?
時間が経てば暗記した単語を忘れてしまう。。。
という経験はありませんか?私もそうです。。。その解答は、
単語とフレーズはただ暗記するのではなく、使うのです!
声に出したり、書いたり、自分の文章を作ったりすると、せっかく覚えた単語が記憶に残って、忘れにくくなります。
おススメは、とにかくよく使う文章を書いて、読んで、実際の会話で何度も使ってみること。
何度も使ってるうちに、あなたの言葉になりますよ。
【STEP4】リスニング力を上げる
リスニング力とは何でしょうか?
英語で聞いたことを理解することです!
…ということは、リスニング力を上げると、理解力が上げるということですよ!
どうリスニング力を上げればいいか?
答えは簡単です。
とにかく、たくさん英語を聞きます!
私の経験上、通勤時間にアプリやラジオを聞くと忙しくてもリスニングの練習ができます。
原語での映画鑑賞は自然な英語が聞こえるので、意識しながら映画を見ると楽しくリスニングも上達できます。聞き取りが難しいと思ったら、英語字幕付きで見るのも良いですよ!
リスニングCD付きの本も役立ちます。文章を読むことで語彙力が増え、更に文字で目から、CDで耳からリスニングができれば、さらに効率的です!
ネイティブなら子どものときに身につける 英会話なるほどフレーズ100 (CD・音声DL付) |
引用:Amazon
好感度UPのシンプル英会話 |
引用:Amazon
最初は分からない単語が多くて、全てが理解できないかもしれませんが、まずは聞き流しながら、分からない言葉をメモして、意味を調べると語彙力を上げると共に理解力も自然と上達します。
【STEP5】スピーキング力を上げる
海外赴任先での仕事のコミュニケーションをとるためにも、現地での日常生活のためにも、スピーキング力を身に付けるのは大切なことです。
しかし今回、短期間で集中しなければならないのは、完璧な発音や完璧な文法ではなく、コミュニケーションをとることが第一目的です。
スピーキングは一見難しく感じがちですが、英語で話せば話すほど、自然に言葉が出てくるようになります。(ほんとです。)
英語を使わないと上達しないので、まずは話す習慣を作るのを心掛けましょう。
ネイティブの相手と英会話の練習ができると一番いいですが、一人でもスピーキングの練習ができます!
- 英語のフレーズを覚えて、大きな声で言う
- 音読練習
- 映画や動画を観て、ネイティブの英語を真似する
一人でスピーキングを練習するときはまず真似しましょう。
正しい英語の発音を聞いて、自分で大きな声で言ってみてください。そうすることで脳にある筋肉記憶というものが鍛えられて、やり続けると自然にネイティブの発音に近づけられます。
最初は厳密ではなくても、「英語を聞いて、英語を真似して、話す」を繰り返してみて下さい。
私も昔『Ally McBeal』のDVDで、アリーになったつもりでやってました。(苦笑)
こんな本も↓役立つかもしれませんので参考までに。
12週間で「話せる」が実感できる魔法のなりきり英語音読(CD-ROM付) |
引用:Amazon
【STEP6】とにかく、ひたすら継続する!
こんなことしてて海外赴任までに間に合うんだろうか・・・
今更やっても無駄なんじゃないか・・・
・・・今はとにかく不安の前に、やりましょう!
そう・・・短期間で、ということは、とにかく時間がありません。。。
なので、まずは初めて下さい。そしてとりあえず継続してください。
実は、英会話学校にいた頃に・・・
昔はやんちゃしてて不良で、勉強とか英語とか全くなんですけど・・・3か月後にドバイに出張することになったんです!正直、ABCも怪しいけど、俺でも大丈夫ですかね…?
・・・と、飛び込んでこられました。
不安いっぱいで、「とりあえずよろしくおねがいします…」と青い顔をしていらっしゃいました。
この6ステップに沿って、とにかくひたすら講師と予定をこなしていただいているうちに、なんと1か月目で「英語の夢を見た…!」というほどに。(講師もびっくり!)
ペラペラではないけれど「なんとなくわかる(かな?)」というレベルまでになり、実際に現地でも英語に対してリラックスできたそうです。(興奮気味にご報告いただきました!)
そう、継続すれば可能なんです!
やればできるんだ!ということを目の前で見せていただきました。もちろん、実話です。
…何より、「昔の彼」を知る上司がものすごく驚いてたそうですよ。(苦笑)
魔法はないけれど、できることはある!
英語があまりできないのに、いきなり海外赴任や出張が決まったら焦ってしまいますね。
勉強をどこから始めればいいかわからないと、やる気がなくなってしまって、勉強が進まない場合が多いです。
そんな時には、今回挙げた6つのステップを踏むことをおススメします。
まずは現地で、コミュニケーションがとれるのを目標にしましょう。
相手を理解して、相手に自分を理解してもらえばなんとかなります。それはコミュニケーションです。
なので、まずスピーキング力とリスニング力を上げることを優先しましょう。
目標を立てて、ゴールに向かいましょう!そして英語をモノにしましょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
会社が買収されて上司が外国人になってしまったんです。。。今からでも英語、なんとかなりますか?