「正社員に転職したい!」
「派遣だと正社員より落ちるのかな…?」
「やっぱり正社員じゃないとだめなの?」
いろんな考え方があると思います。
私はバイトに始まって、派遣社員・正社員・契約社員・業務委託…と実は様々な形態で働いてきました。
今回は、メリット・デメリットをざっくりふまえた上で、あなたの「今」、「将来のことを考えて」、「どれを選ぶべきか?」のヒントを経験談を交えてご紹介したいと思います。
実は年齢や将来どうなりたいかによって変わってくるので、一択ではないと思います。
あなたの現状と将来の方向性に合わせて、今回の記事を基に考えてみてください。
今はいろんな働き方ができるんです!
「働くなら、正社員がイイ!」と思っている人はどんな点がよくて正社員を目指しているのでしょうか?
最近では正社員でも会社や経済的理由の解雇が多かったりする世の中なので、正社員でいるメリットが昔よりも低くなっているかもしれません。
例えば、私が経験した働き方のざっくり「メリットとデメリット」を勝手に表↓にしてみました。
働き方 | メリット | デメリット |
バイト | すぐ働ける。すぐ辞められる。すごく自由。働く範囲も狭く、責任が軽い。 | 保障一切無しで保険・年金はすべて自己負担。一般的には失業保険無し。社会的信用が低い。続ける場合は将来のことを自分で設計することが必須。 |
派遣社員 | 派遣会社に所属。間接的な契約で、決められた範囲内で勤務。時短勤務有り。社保・年金がある契約もある。責任は軽めで正社員に従うスタンス。立場的に社内政治や人間関係などには一定の距離を置ける。 | 派遣先の動向次第(派遣切りなど)。社会的信用がちょっと低め。失業保険が無い場合が多い(※一部契約による)。 |
正社員 | 直接契約で勤務先に所属。失業保険有り。会社の業績に合わせて賞与がある。正社員としての責任有りの昇給・昇進があり、遣り甲斐も感じやすい。年功序列で勤続年数が長くなるとメリットが多い。社会的信用が確実。 | 昇給・昇進査定に会社の基準がある。責任がある分、サービス残業など忖度する場面有り。社内政治や人間関係などに無縁でいられない。 |
契約社員 | 会社との直接契約により、給料・保険・勤務時間などのほぼすべての条件交渉ができる。(会社業績に合わせたボーナス契約も可)社会的信用は年収次第。 | 契約期間満了時に、再契約で更新か契約満了で終了になるかは、会社次第。仕事におけるパフォーマンスを常に保っておかなければいけないため、常日頃の努力は必須。 |
業務委託 | 業務単位で契約するため、自分の売上やパフォーマンスに合わせて収入が変わる場合がある。契約次第では頑張った分だけ収入が増える場合もある。 | 収入が不安定。保険・年金はすべて自己負担。失業補償無し。 |
@モニカの個人的な独断と偏見調べ【2020.April】
あなたの認識と違っていたところはありますか?それぞれの企業や個別契約によっても差は出てきますが、私が働いた際にはざっくりと上記のようなメリットとデメリットがありました。
今、日本では様々な働き方が「選べます」。
もちろん、「不本意ながらバイト」「正社員が難しくて派遣」といった形もあるかと思いますが、今いる場所を最大限にキャリアに活かすことは、その気にさえなればいつだって可能です!
それでは、それを活かすために何を考えて「どう戦略を立てるべきか」を、私の知ってることと経験を含めて書かせていただきますね!
あなたの「今」
やはり働く上で避けて通れないのが「年齢」です。
あなたは今何歳ですか?
年齢と「仕事の経験値」はどのぐらいギャップがありますか?
例えば、様々な経験値がある方なら、実は年齢はあまり関係ありません。
でも、年齢の割に経験値が少ない場合は、転職市場では「その他大勢」になってしまいます。
そこから脱するには、「経験を積む」「経験の表現方法を工夫する」ことが必要です。
この場合の経験は、会社に勤めた勤続年数ではありません。
たとえ家庭の主婦をしていたとしても、主婦としての経験が「対外的に」アピールできるものであれば、進む方向によっては経験値が高いと思われる場合もあるのです。
私の知っている方は、子育てをきっかけに主婦からカフェを経営されてる方もいます。
まだまだたくさんいらっしゃいますが、主婦経験を活かしたこんなストーリーを辿る可能性は誰にでもありえます。もちろん、動かないことには可能性も動きませんが。
この経験をより効果的に表現する方法を知っているのが、人材派遣会社や転職エージェントです。
ただ、業界や方向性を見ながら、人材の資質をしっかり判断して適材適所を行える人材派遣会社や転職エージェントは、実は稀だったりします。。。
私は20代から転職してきましたが、人材派遣会社や転職エージェント、もしくはその担当者の「出来」次第で、正直使える技能の判断が全然違いました。どこも同じじゃないんですよね。。。 私も何社か派遣登録したり、転職紹介に使ったりしてみましたが…ホントにピンキリです。 自分と合ったキーパーソン(私の場合、私の失恋を支えてくれた「派遣会社の営業さん」など)と出会って自分のために動いてもらうことは、ご縁も必要ですし、使いこなすにはかなり労力が要りました。。。
今後、派遣会社や転職エージェントの「使い方」についての記事も書いてみたいと思います。
あなたの「将来の方向性」
例えば、現在バイトで働いている人は、今なぜそのバイトで働いているのですか?
何かが足りなくて「不本意ながらバイト」であれば、その何かを足すことができれば、また別の働き方が可能になります。
もしくは「このバイトで何かを習得して次に行く」という場合は、それを習得次第、次に進む方向が見えていますよね?
今持っているあなたの「武器」を一度、全部を履歴書に広げてみてください。
そしてその中から使えるものを選んで、次の仕事やステップに使ってみませんか?
また今、正社員をしているけれど不完全燃焼中…ということであれば、同じ正社員での水平移動がいいのか、それとも別の業界に飛び込む準備をしたほうがいいのか、そのためには今自分は何を持っているのか、など様々な選択肢を考えることもできます。
派遣社員で働いている方は、自分のスペックを常に派遣会社に開示していると思うので、比較的自分の市場価値を客観視しやすい立場かもしれません。もし「もう少し時給を上げたい」と考えているならそれを上げる方法はもう見えていますか?
天職と呼べるお仕事に今既に就いているならベストですが、多くの場合は様々な紆余曲折を経て、たどり着いたというお話を聞くことが多いです。 私も学生時代からずっと自分の適性が分からず、長~い「転職の旅」をしてきました。でも、私にとっては無駄かもしれない寄り道も苦労もいろいろ使えた「ネタになる経験」だったので、今のところ「わが生涯に一片の悔いなし!」な気持ちだったりします。(笑)
あなたは「どれを選ぶべきか?」
今、あなたが働いている働き方は、あなたの将来の方向に「向いて」いますか?
最近では、正社員だから安心、ということは言えませんよね?実際に、正社員で働いていても倒産や社会的事情で急に解雇される場合も目の当たりにしました。
また、不安定だと呼べる派遣社員でも、常に引っ張りだこで正社員よりも高年収で勤務している例もあります。某テレビドラマの主人公はちょっと眉唾ですが(笑)、実際に近い方がいました。
私が一度会った方ですが、まさに「スーパー派遣社員」の走りとも思われたその方は、沢山の会社や様々な業界を「彼女のスキル一本」で派遣として渡り歩いていた方でした。
別にね、私は大したことは無いのよ~。でも持ってる資格がうまく使えるので、契約が常に途切れないだけなの~。
…彼女は、経理のスペシャリストだけでなく税理士資格まで持ってましたが、それよりも何よりも実務能力がスゴくてどんな会社の穴あき経理もサクッと「揃える」ため、常にお呼びがかかる。
人当たりも良くて上品で、すぐ職場にも馴染んでさっさと仕事する、という所も高評価で何度も派遣先企業から「正社員に!」と言われているけれど、彼女は派遣の働き方が好きでずっと続けているとのことでした。
最初は普通に正社員(超有名企業)で働いていたんだけど、頑張っても昇給が年で1500円?…まあ、ボーナスもあって素晴らしい福利厚生もあったけど、私の働き方じゃないな~と思ったので資格を取ったりしながら派遣になったの。 いろんな会社の経理を見ているうちに、この仕事にハマったのよね~。
経理指導と言った感じのスペシャリストの立場で、既に一般の派遣社員とは別格でした。(当然、時給も凄いらしい…!)派遣会社の担当さんも、90度の角度で敬礼していました。(笑)
…ちなみに私はこのお話を、偶然一緒になったランチの雑談で伺いました。派遣社員でも、いろいろあるんだな…と。(時給までずうずうしく聞いた私って、恥ずかしい…けど知りたかったの!)
私が「働き方」を変えてきた理由
私自身、何もわからない時には読んだ本や親からのアドバイスなどで単純に「正社員として働かなくてはならない」と思っていました。
でも、自分で自分の適性を探して仕事をさまよっていた頃、正社員にこだわるよりも「今やりたいことをどう自分の武器にするか」を考えました。
とにかくまずは出来そうなことから学ぼう、と決めた時には正社員にこだわりなく、バイトや派遣などで仕事の種類にこだわって探しました。
その後、ある程度できる方向が決まったところで正社員でも勤めましたが、企業にもよりますが「自分の伸び率に対して昇給や権限が足りないな…」と感じていたのです。
そして、一番自分のパフォーマンスが良く、気力体力が最高な時に「契約社員」として働くことにしました。
契約社員はその名の通り、全部契約で内容を交渉して決めることができます。
そのため、同時期に入った正社員の人よりも昇給が大きかったり、自分が挙げた成果によって会社と休暇や権限なども交渉できたので、当時の私には合っていました。
ただ、更新時期にはしっかりとした成果が無いと交渉材料にできないので、かなり緊張感もあり努力も常に必要なので、大変な面もありました。
そして、仕事の範囲がパフォーマンス+αの管理職になった際には、部下に指導をしながら成果を挙げられるように安定した環境が必要になり、正社員になりました。
当時は職種の性格や立場によっても、働き方を考えていました。 営業やプロジェクト単位の仕事なら、契約社員としてしっかりパフォーマンスを挙げて次の契約更新時に数字で交渉材料を出しやすかったです。(瞬発力が必要な職種の時ですね!) ただ、後輩指導や人事に重きがある時は、会社としての説得力や安定した環境が必要になるので正社員がいいだろう、と当時の私は思いました。
もちろん、こんなに働き方を変える必要は本来ありません!が、「正社員でなくてはならない!」という一択だけではないということも頭の片隅にあるだけで、すこし柔軟に目標に近づけるのでは?と思います。
自分に合った働き方を選んで幸せになろう!
先に述べたように、いま日本ではいろんな働き方が選べます。
最近は「同一労働同一賃金」という目標が掲げられましたが、実はそんな目標に乗らなくても自分の力で高時給をつかみ取る手段はあります!(私は欲張りなので、正直もらえるならもっと欲しい。笑)
そして「今、自分がいる場所で何が得れて、次をどうするか」を考えながら働き方を選ぶと、あなたの人生がもっと楽しくなるかもしれないし、視野が広がったり、収入が増えたり、目指す目標や夢が実現することにつながるかもしれません。
でも、私のように転職10回もする必要は絶対ありませんよ~!(笑)
働き方をこんなに変えなくても、私のような他の人の経験談や失敗談から是非学んで、自分に役立つところだけ「良いとこ取り」していってくださいね~。
私はそのために、自分の恥ずかしい経験をさらして、このブログを書いているんですよ~。どうか気にせずあなたの転職にご利用ください!お役に立てたなら嬉しいのです。。。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!
ちなみに、私が一番気に入っていた働き方は契約社員でした。
私が契約社員を気に入っていたのは、全部の条件が交渉可能だからです。もちろん、働いている状況によっては「心情的に」きっちり条件行使はしないこともありましたが、給料交渉が定期的にできるのは張り合いがありました!
ちなみに海外で働くときは、全てがこの「個別契約」になっているため、日本では社会通念でほぼ省略されているベース部分もそれぞれのケースによって個別で差が出てきたりします。だから外国の契約書類はいつもめっちゃ分厚いのね~!