海外で生活することになったけど、日本のクレジットカードって持つべき?
海外生活で、使い勝手の良いクレジットカードは?
日本では様々なサービスや特典が豊富なクレジットカードですが、日本で生活をしているのと海外で生活をしているのとで、持つべきクレジットカードが違うのをご存知ですか?
もちろん、海外旅行用のクレジットカードとも使い方によっては違ってくるんです!
海外生活歴がとうとう二ケタになってしまった私が、これまで紆余曲折をして見直しに見直しを重ねてきた「海外生活用クレジットカードの個人的なまとめ」を今回はしてみようと思います!
現在海外生活をしていて「どうしよう?」と悩んでいる方や、これから海外生活をしようと思っている方の、参考になれば嬉しいです。
海外在住者のクレジットカード事情
海外在住者がクレジットカードを持とうと思った時は、二通りの選択肢があります。
「現地のクレジットカードを持つ」か、「日本のクレジットカードを保有し続ける」か、です。
在住国のクレジットカードを持つ場合
もし日本のクレジットカードではなく、在住国のクレジットカードを持ちたいと思っている場合は、その国の銀行事情と状況をよく調べて理解してから、申し込みをすることをお勧めします。
例えばイギリスでは、銀行口座を作ることができれば、銀行カードにクレジット&デビット機能の付いたものがすぐにでも保有可能です。
ただ近年では例え現地で生活をしていても、外国人が銀行口座を作る際のハードルが年々高くなっています。
そして私の今いるスペインでは、在住外国人が銀行口座を作ることは可能ですが、給与という形での月々の入金が無い場合は「口座維持手数料」が毎月引き落とされます。
更に、その他さまざまな手数料などが「勝手に」自動的に引き落とされる場合もあります。
そしてそれを解消するためには、都度銀行に出向いて長い行列に並び、「申し立て」をしなくてはなりません。。。
ちなみに、海外のクレジットカードには日本のクレジットカードのようなお得なポイント制度や豊富なサービスが付いているものは少ないです。
日本のクレジットカードを持つ際の注意点
海外に住んでいる以上、日本のクレジットカードの再発行や何か手続きが必要な時など、気軽に日本に帰れません。
また、所有のクレジットカードが使えなかった場合のバックアップ用に、クレカはできれば2枚以上持っていた方が安心です。
ちなみに現在私は、VISA・MASTER・JCBから維持費の少ないカードを中心に選んで、常に3枚を持つようにしています。
海外在住者がクレジットカードを作るために必要なこと
海外在住者(=海外の住所)として、日本のクレジットカードを作るのは、実は難しい場合が多いです。
近年では、新たに銀行口座を作る際には身分証明書やマイナンバー、日本国内の現住所が必要になるからです。
そのため、日本のクレジットカードを作りたい場合は、日本にいる期間に、日本の銀行口座引き落としで、日本の住所の登録で、作る必要があります。
海外赴任前や、または海外移住前の、日本にいる間にクレジットカードを作る必要があります。
既に海外在住者の方は、日本に一時帰国した際に作る、という形になるでしょう。
例えば、「日本に一時帰国している間」に「実家の住所」で「持っている日本の銀行口座」が揃えば、最短期間でクレカを作ることができるわけです。
万が一の時に、日本に居なくてもスムーズな資金移動や確認ができる銀行口座を、クレジットカードの引き落とし先に確保しておくと何かと便利です。
ちなみに、日本と海外を行ったり来たりしている間に私が所有したクレジットカードはトータルで15種類もありました!(笑)その中で、使い勝手によって取引自体を止めたり、同じカード会社内でカードの種類を変えたりと、見直してきました。
それでは、私の「クレジットカードの選び方」を、以下で具体的にご紹介していきますね。
クレジットカード選びの3つのポイント
クレジットカードを選ぶ際に、あなたの状況をしっかり把握してから選ぶことをお勧めします。
例えば、「在住する国での利用が多い」場合と、「海外にいるけれど日本関連での購入が多い」場合では、選ぶカードによってはポイントの貯まりが悪かったり、使い勝手が悪かったり、折角ついている特典が無駄だったり…ということもあるかもしれません。
せっかく申し込むなら、是非とも自分の状況を把握してから、クレジットカード選びをしてみて下さい。
1.あなたがクレジットカードを使う場所は?
あなたは主にどこでクレジットカードを使いますか?
例えば、中国に赴任しているなら中国で強い「銀聯」などを選んだほうが、便利が良さそうです。
アメリカならVISAやMASTERに並んで、やはり「アメリカンエクスプレス」がどこでも使えてステイタスもあり、強いです。
中東やヨーロッパ圏では、VISAとMASTERが今のところ最強で、ほぼ大抵のお店で使えます。また海外では市場などの小規模店舗や病院の支払いなどでもカード払いが可能なので、日本よりもむしろ幅広く使えるかもしれません。
海外に旅行で行くならJCBなどの日本ブランドも良いですが、海外では取扱店がVISAやMASTERなどに比べるとまだ少なかったりすることも念頭に置いておくと良いでしょう。
ただ、JCBカードデスクのサービスは、言葉が母国語ではない外国では大変強い味方になります。
付帯の海外旅行保険や、急病の際のサポートサービスなどはかなり手厚いものです。
また、海外で使うとお得なキャンペーンなどが頻繁にあるため、「現地で使うだけでポイントが凄く貯まった!」という例もあるようです。
JCBは日本では最強で、ポイントや特典などの還元率が非常に高いので、もし「クレジットカードは日本に帰国した際に多く使う」という場合は、日本専用に1枚あるとお得に活用できると思います。
2.あなたがクレジットカードを使うシーンは?
前述の場所とも関連してきますが、あなたがクレジットカードを使う場面を想定してみて下さい。
旅行が多いのか、旅先の利用が多いのか、通販利用が多いのか、実店舗での買い物が多いのか・・・
それによっても、どんなクレジットカードを選べばお得なのかが変わってきます。
もし通販利用が多いなら、万が一の不正利用された時にすぐ対応できる「サポート体制がわかりやすい」カードにしたり、海外在住で旅行が多い場合はIDとしても使えるカードを選んだり・・・など、自分が一番使いやすいカードを選ぶためのポイントを確認すれば、より自分に合ったカードが選べます。
3.クレジットカードでのポイントや特典
海外在住者にとって、日本のクレジットカードで得られるポイントや特典は大変魅力的です。
なぜなら、前述もしましたが、海外のクレジットカードは日本のような細やかなポイントや特典が少ないのです。
せっかく日本のクレジットカードを作るなら、できるだけお得に活用したいものです。
でも、日本にいないのに「日本でのお買い物でポイント還元!」のカードを持っていてもイマイチお得ではなさそうですよね?
また、「あまり飛行機に乗る旅行をしない」「旅行は格安航空券中心」なら、エアライン系のクレジットカードを保有していても実は効率的とは言えない場合があります。
こう考えると、単純に「ポイントが付く!」「お得です!」と言った文言だけで決めるよりも、細かく自分の現実的な状況に合わせた特典が充実しているカードを選んだほうが良さそうです。
2020年現時点での私のオススメ「クレカ5選」!
さて、実は今年前半の日本滞在中にも、何度目かのクレジットカードの見直しをしてみました。
ちなみに、一例として私の状況は前述の項目で考えるなら、以下のような感じです。
使う場所 | 欧州圏内(VISAかMASTER)・日本国内(JCB)がメイン |
使う場面 | 旅先での買い物と旅費(欧州)・通販と国内移動費や宿泊費(日本)など |
欲しい特典 | 利用金額によるポイントや特典、旅先での割引や、優待空港利用時の特典 など |
そんな状況の私がいろいろ調べた結果、現在保有&これから保有を検討しているクレジットカードは以下の5つです。
住友VISAカード
日本のクレジットカードの中で、海外生活に必要なセキュリティが特に充実したクレジットカードです。
なにより、VISAなので世界の多くの国での利用が可能です。
近年、海外でも多発しているスキミング詐欺(クレジットカードの不正利用)などへのチェックが充実しており、もし不正利用された場合は迅速に対応、さらに会員保障もあります。
なにより、実はこの「住友VISAカード」だけのサービスとして、希望者には顔写真入りのクレジットカードが作れるんです!
海外ではサインや暗証番号だけではなく、名義社と本人に違いが無いか確かめるために、カード使用時にIDの提出を求められる場合があります。
その際、この住友VISAカードの写真入りカードなら更に確実なので安心です。
私は以前アメリカで、4つ星ホテルのフロントでこれを出した際、レセプショニスト数人にすごく興奮されて「どこで作れるのか?」と聞かれました。(多分日本だけ、というとがっかりされました。笑)ID代わりにも使えてすごく便利でした!
▶住友VISAカード(年会費初年度無料、二年目以降は条件付き無料有り)
Bookingカード
我が家は、時々「4つ星ホテルが30ユーロ!」といったビックリするくらいお安いオファーがあったりするため、宿泊関連ではBookingでの予約が多いです。
比較サイトもいろいろ使いましたが、結果的にBookingを多く利用しているのと、よく利用していると時々「利用者特別オファー」(これがちょっと嬉しい割引率!)が来るので、我が家では分散せずBooking一筋でした。(笑)
▶Booking.comカード(年会費永年無料)
リクルートカード
日本国内の旅行に強いのはやはり「じゃらん」です。
Bookingなどでは出てこない宿も「じゃらん」での扱いがあったりと、日本帰国の際に夫と日本国内を旅行をする私にはかなり強い味方です。
更に「HotPepper」「HotPepper Beauty」でも同じリクルートサービスに入っているため、ポイント還元率の高いこちらのカードでの支払いがお得でした。
▶リクルートカード(年会費永年無料)
実は、最近スペインに居ながらこちらで「ポイ活」も始めてみました!結構楽しいです!
楽天ANAカード
楽天カードはいろんな種類がありますが、なんとANAカードが登場しました!
私は長年ANAを多く利用しているので、元々ANAカードは保有していました。そして、楽天カードもよく使うカードの一つでした。
ANAカードだけでは航空券購入だけの利用だったのですが、今回この「楽天カード」と合わせた場合、私がよく利用する「楽天市場」での買い物や成田空港位からの空港バスで使う「楽天トラベル」など、利用が広がり還元率も高くなりました。
▶楽天カード(「カードをつくる」のカード一覧から楽天ANAカードをチェック)
※「楽天カード(通常カード)」は年会費永年無料ですが、「楽天ANAカード」は初年度年会費無料・二年目以降は年一回以上の利用で無料。
ここ数年は、楽天カード内でカードの種類を変えながら使っていました!ANAと合わせて、今後の還元率にも期待しています。2枚のカードを1枚にできたので、ちょっと節約も期待!
楽天プレミアムカード
実は現在こちらのカードに切り替えようか迷いに迷っている最中です。。。
なぜなら、こちらのカードを作れば、世界中の空港のラウンジで使える「プライオリティパス」に無料で申し込みできるんです!
プライオリティ・パスとは、世界の空港ラウンジが利用でき、空港での待ち時間を快適に過ごすことができるサービスです。グレードが高いクレジットカードの中には、プライオリティ・パスが付いているカードがあります。
私は夫とよく旅行をするため、空港での滞在時間が凄く長かったりする場合が多く…そんな時に専用ラウンジが便利よく使えたらなあ…とよく思っていました。
エアライン系でのマイレージを貯めて…とも考えていましたが、それには期間限定で旅行する場所が限られたり、多く航空券利用をしなければならなかったので、私の現状(好きなところに好きな時に行きたい)には合わないので無理かなと、諦めていました。
実は時々、有料ラウンジ(1回3000~5000円/人)を使っていたので、この「プライオリティパス」は長年の”垂涎の的”だったんです!
ただ、プライオリティパスが付帯する「グレードが高いクレジットカード」(加入に難易度あり、年会費が高い)のなかで、この楽天プレミアムカードがダントツで年会費が安いんです!
海外在住でもお得にクレジットカードを使うために
ということで、今回は海外在住者のクレジットカード事情&銀行事情と併せて、私が実際に選んで使っている&検討しているクレジットカードをご紹介しました。
まとめると
・自分のクレジットカード使用状況を把握する
・その中で自分がよく使うサービスに合ったクレジットカードを選ぶ
・日本にいる間にクレジットカードを申し込む
・日本のクレジットカードを持っていくなら2枚以上が安心
・・・という感じです。
今回の記事が、少しでも参考になれば嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
どちらの場合にしても、収入がその通貨で常に入るか、その銀行口座にある程度のお金を入れておく必要があるので、そこは「どこにお金を持っているか」で判断する必要があります。