今やわたしたちにとって、なくてはならない携帯。
「デジタルデトックス」として携帯から距離を置く動きも出ていますが、やはりこの情報社会では欠かせないですよね。
特に自分の慣れ親しまない海外に赴任になった時、一番の助けになってくれるのは、なによりも情報を与えてくれる携帯かもしれません。
ただ、日本で購入した携帯すべてが、そのまま海外で使えるわけではないのもまた現実。
そこで今回は、海外赴任をするにあたって日本でも海外でも購入できる、オススメの携帯をご紹介します!
海外で携帯を使うのに、あると助かるものは?
機種の紹介をする前に、世界中で携帯を使いたい場合にあると便利なものが4つあります。
まずは、こちらについて見てみましょう。
SIMフリー
世界中どこに行っても携帯を使えるようにするには、携帯キャリアの制限を取り払ったSIMフリーになっていることが必要になります。
Subscriber Identification Moduleというシステムの略で、この中に携帯電話番号などの情報が書かれています。
この情報を読み取ることで、電波の通信が可能になります。
また、特定のキャリアでしか通信できないように設定することをSIMロックと言います。
SIMフリーには、購入時からすでに設定されているものと、SIMロック解除を施す場合との2通りがあります。
もしも特定のキャリアで契約した端末をお持ちの場合は、お店の方に相談をするとSIMロック解除をしてくれますよ。
詳しくは以前の記事で説明しているので、チェックしてみてくださいね。
eSIM
「eSIM」というものをご存知ですか?
eSIMは、携帯機種に最初から埋め込まれているSIMチップのこと。
SIMカードを物理的に抜き差しすることなく、ウェブ契約をするだけでネットワーク利用ができるシステムです。
更に物理的なカードの場合と異なり、eSIMの場合は複数のSIMデータを同時に持つことができます。
例えば、日本のeSIMを入れたまま、居住地であるスペインのeSIMも契約し、旅行先のフランスのプランも契約できてしまうのです。
国を行き来するなかで、SIMカードを抜き差しして紛失…というケースも今まではありましたが、eSIMの登場によって、そのような心配もなし!
携帯の複数国での利用が格段に便利に、簡易的になったことで、海外赴任の際の悩みも一つ減ったと言えます。
ひとつ注意点として、eSIMを複数国での使いたい場合も、携帯が SIMフリーの状態になっている必要があるので、事前にしっかり確認してくださいね。
サポート体制
なにも起こらなければいいけれど、故障や破損はいつ起こるかわかりません。
手元に携帯がないと困りますし、すぐにサポートを受けたいですよね。
でも、携帯の保証は日本国内のみでしか受けられないものがほとんど。
携帯が壊れたからといって、その都度帰国するわけにもいきません。
そのためにも、サポート体制が国際的にもしっかりしている携帯だと、安心できます。
国際展開している企業の端末でも、「国内で購入したものは国内保証のみ」という場合があるので、しっかり保証内容をチェックしましょう。
言語環境
日本で購入した携帯なら、日本語入力や表示が購入時からできますが、海外で手に入れた場合はその限りではありません。
海外購入の携帯の場合は、日本語を使うためのアプリのダウンロードとインストールが必要になることがあります。
結局ダウンロードして入れられるので問題はないんですが、購入当初から日本語が入っているほうが、スムーズに利用できるでしょう。
これだけは気をつけよう!海外と日本で携帯を使う場合の注意点
日本と海外どちらでも携帯を使う上で、気をつけなければならないことが2点あります。
まず、日本で使用する携帯には、必ず技適マークというものがついている必要があります。
この技適マークは、電波法と技術基準を満たしていることを示しており、これがないと違法に携帯を使っていることになってしまうのです。
日本で購入したものには全て付いているはずですが、海外で購入したものはその限りではないので、必ずその有無を確認しましょう。
2点目に、携帯電話の周波数について考えたことはありますか?
実は、端末によって受信できる周波数には違いがあります。
せっかく海外移住用に携帯を手に入れても、「行き先の国の周波数と合わなかった」ということにならないよう、前もって確認しておくと安心ですよ。
海外赴任でオススメの携帯
ここで、SIMや言語環境、サポート体制なども踏まえて、海外に赴任した際にオススメの携帯を見ていきましょう。
Apple iPhoneシリーズ
引用元:Apple
世界中で幅広いユーザーがいるiPhone。
2013年以降、日本でもSIMフリー版の購入が可能になり、SIMロック解除をすることなく、自分のニーズに合ったSIMを使えるようになりました。
また、iPhone XS、XS Max、XR以降の機種に関しては、これまでのnano-SIMカードに加えてeSIMも使えるデュアルSIMという仕様に対応しています。
今まで使ってきたSIMもeSIMも、世界中のどこでも繋がることを可能にしてくれるので、海外と行き来する方にはうってつけの端末と言えます。
iPhoneの場合は仕様だけでなく、サポート体制もしっかりしていることが強み。
25の国と地域に510ものAppleストアがあり、その数だけ困った時に相談できる場所があるということです。
これは世界的にファンの多い端末だからこそですね!
持っている人が多い分、ケースの種類も豊富なので、とことん自分仕様にできる世界携帯と言っても過言ではないかもしれません。
Google Pixelシリーズ
引用元:Google Store
Google Pixelは2016年に発表され、2018年より日本でも端末購入が可能になりました。
Google Store上でSIMフリー版を入手できます。
こちらも現在発売されているPixel4以降は、nano-SIMカードとeSIMのデュアルSIM仕様になっています。
また、Android開発元であるGoogleの端末ということだけあって、AndroidとGoogleの最新サービスがいち早く利用できるのもポイント。
日々新しいサービスとアップデートがリリースされるので、飽きることがないですし、なにより便利!
Appleほど物理的なサービス拠点はありませんが、Google Storeに認定修理担当パートナーのリストがあり、13カ国でこちらのサポートを受けることができます。
AppleのiPhoneと比較してまだ登場して間もないPixelシリーズですが、常にユーザーに寄り添いつつ、ワクワク感を与えてくれる携帯と言えるでしょう。
モトローラ gシリーズ
引用元:Motorola
モトローラはアメリカの会社で、以前は世界シェアナンバー1を誇っていました。
一旦は衰退したものの、最近では電気屋さんでモトローラの端末を見かけることも増えてきたように思います。
そんなモトローラの端末は、なんといっても価格設定がユーザーに優しいんです!
毎回発表される機種には、3段階の値段設定があり、自分の使い方に応じて基本的なものからハイエンドのものまで選ぶことができます。
「ハイエンド」といっても4万円弱なので、良心的ですね。
また、モトローラのシリーズもデュアルSIMに対応しており、2枚のnano-SIMカードを挿入できます。
カメラの機能も申し分なしなので、コストは抑えつつ納得のいく端末を手に入れたい方におすすめです。
海外赴任は携帯電話が1番のお助け役かも!
海外に出発する前も、到着してすぐでも、何よりも情報が第一です。
そのためには、携帯は不可欠!
言葉がうまく通じない場合も、インターネットで伝えたいことを翻訳することもできてしまいます。
eSIMの登場も含めて日々新しい機能が登場している上、技適マークなど国によって定められている法律が異なる携帯市場は、情報が多く混乱することもあるかもしれません。
まずはCMや広告などで気になる携帯があったら、その端末について仕様をチェックしてみるといいかもしれません。
意外と海外でも使える最強の携帯かもしれませんよ。
今回ご紹介したポイントと、携帯機種をもとに、ぜひ自分に合った端末を見つけて、快適な海外生活を送ってくださいね。