夫の海外赴任が決定し、家族で帯同すると決めたものの、
何から手を付けていいのか・・・
初めての経験で何から手をつけて良いのかわからず悩む方も多いと思います。
- 準備期間はどのくらい?
- 渡航に必要なことは何?
- どの時期にどんなことをすれば良い?
などなど、悩みは尽きませんよね。
そこで今回は、海外赴任に帯同する家族が準備することをまとめてみました!
海外赴任への帯同が決まったら準備することは?
企業にもよりますが、海外赴任を定期的に行っている企業なら内示は4ヶ月前、遅くても3ヶ月前に出るのが一般的です。
もちろん、状況により様々です。内示から赴任まで1ヶ月半しかなかった知人を知っています…。
夫の海外赴任が決まったら、まずは大まかな方針をご家族でよく話し合いましょう。
共働きの場合、帯同する側のキャリアをどうするのかということが大きな問題になることも多いようです。
会社の制度やその人個人の状況次第ですが、大抵の場合は帯同に合わせて退職、という形になるでしょう。
それぞれの人生が大きく左右する海外赴任、しっかり話し合って決めたいですね。
話し合いの結果帯同が決まった場合には夫が先に赴任し、家探しなどが終わり生活の基盤ができた3ヶ月〜半年後に家族が合流するケースが多いようです。
そういったスケジュールで動く場合は、家族には準備のために半年程度の時間があります。
ただ、夫と時間差なく同時に帯同、ということであれば、準備時間は前述の内示から3~4か月程度で渡航、となるでしょう。
出発の3〜4ヶ月前
まだ先だと思っていても、3〜4ヶ月はあっという間に過ぎていくもの。計画性を持って進めたいですね!
家をどうするか
今住んでいる家をどうするか決めなくてはいけません。
持ち家なら、そのままにしておくか、売却・賃貸にするかなど検討が必要でしょう。
もしそのままにしておくとしても、定期的な見回りやチェックを親族や管理会社などに頼んでおいたほうがよいでしょう。
売却や賃貸に出すのなら、早々に不動産会社と打ち合わせをすべきです。売れるタイミングがずれこんだり売買手続きのための書類などは、一度渡航してしまったらなかなか進められないため、印鑑証明やそのほかの扱いも検討しておいた方がよいでしょう。
因みに、不動産売買関連には意外なことが関わってきます。以下の記事も参考にしてみて下さい。
もし賃貸なら、不動産屋さんに早めに相談し貸主との調整をお願いすることをおススメします。出発前までに「必要最大限の滞在」を可能にしておくと、何かと便利です。
パスポートの手配
パスポートを持っていない家族がいたら新規作成、すでに持っている方は期限の確認をしましょう。
出来上がりまでに多少時間がかかるので、早めの手配が大切です。
パスポート新規発給申請手続きに必要な書類
・一般旅券発給申請書(10年用又は5年用) 1通
・戸籍謄本又は抄本(原本を必要とします) 1通
・住民票の写し 1通
・写真(縦45ミリメートル×横35ミリメートル) 1葉
・本人確認書類(運転免許証等)
▶引用:外務省HP
いつでもすぐに用意できるわけではない戸籍謄本や住民票の写しなどは、あらかじめ用意しておかないといけませんね!
パスポートができたら航空券の予約
季節や行き先によっては満席も予想されるので、パスポートができたら航空券の確保はお早めに!
希望日を伝えると会社側で手配を掛けてくれる場合もあるので、会社に確認しておきましょう。
旅行と違って、海外赴任には色々な手続きが発生するので、チェックリストを作っておくと便利ですよ。
住むエリアを決める
その国、地域ごとに「駐在で住むならこのエリア」という場所があります。
職場へのアクセスが良いことはもちろんですが、お子さんがいる場合は日本人学校がある場所、現地校に通うなら学力の高いエリア、などのご家族の希望も出てくると思います。
こちらの準備は、海外赴任を行っている会社なら大体の規定があるので確認しておいた方がよいでしょう。
また会社での初めての海外赴任、ということであれば、今回が初ケースになるため後日「手順」としてまとめておくと会社としても自分としても安心できますよ!
海外赴任での居住地は「安全第一」が最優先事項です。特に、東南アジアや南アメリカ、アフリカなどへの赴任の場合は特にセキュリティ面に注意してください。
住むエリアが決まったら学校選び
現地の公立校に通う年齢ならば学区が決まっているので手続きだけですが、幼稚園やインターナショナルスクールは自分で選ばなければいけません。
日本にいるうちにインターネットで情報収集をしつつ、連絡なども事前にとって確認しておくと安心です。
また、お子さんの現地での教育環境やプラン(自宅学習など)についても、ご家族でできる限り話しておくと安心できますよ。
お子さんの現地での教育については、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
引っ越し業者の手配
渡航日が決まり、赴任先へ持っていくもの、日本で保管するもの(トランクルームや実家)、処分・譲渡するものにわけたら引っ越し業者の手配をしましょう。
引越し代金の見積もりを出してもらうとダンボールやエアキャップなど必要な資材を受け取れるので、家族が多い場合は少しずつ荷造りすると良いかもしれません。
国内外を転々と引越してきた私からのアドバイスは、 …私は何度、大事なものを探して梱包した箱を開けたか…(苦笑)
会社、学校へ報告、習い事などの退会手続き
習い事は最終日の数ヶ月前の退会届が必要なことが多いので、渡航日が決まり次第すぐ届けるのがベストタイミングです。
会社や学校にも早めに伝え、必要な届け出なども準備しておきましょう。
出発2ヶ月前
1回目の船便を出す
引越荷物の船便は、通常2回に分けて送る場合が多いようです。
赴任先の距離にもよりますが、だいたい1便目はこれくらいの時期のようです。
※「海外引越便」などの会社にもよるので、それぞれのスケジュールで!
VISA取得のための面接
海外に長期滞在するために必要なVISA。家族には「帯同家族VISA」が発給されます。
申請は会社で行ってくれますが、大使館への面接は本人が行きます。
現地での家探し
先に行っている夫の現地での生活が落ち着いてくる頃になると、本格的に家探しが始まります。
遠隔なので電話やメールで相談しながら、希望に合った家が見つかると良いですね。
企業によっては、前任者の家をそのまま、と言うケースもあるので確認しておくと良いでしょう。
海外での家探しの際には、契約書などの読み込みもしなければならないので、心配な場合は言語サポート(通訳や翻訳)サービスも活用しましょう!今ではネットで気軽にお願いできるものも。 「住み始めたら、意外な支出が!?」ということもあるので、借りる前の確認が肝心ですよ!
健康診断・ワクチン接種
健康診断が義務付けられているのは労働者ですが、会社によってはご家族も健康診断が必須な場合があります。
また、赴任先によって摂取が必要なワクチンがありますので確認してくださいね。
東南アジアや南米、そしてアフリカへの海外赴任なら「ワクチン接種必須」の国もあるので、以下のようなサイトで事前に確認・情報収集をしておくと良いですよ!
出発1ヶ月前〜出発まで
準備も大詰め!いよいよ出発です。
国際免許
運転の必要がなければ不要ですが、アメリカのような車社会では郊外に住むとなると運転は必須です!現地の免許を取得するまで使用する国際免許を取っておきましょう。
また免許更新が赴任期間に被る場合は、誕生月前でも更新が可能(1年の期限短縮あり)なので、渡航前に更新しておくことをおススメします。
2回目の船便を出す
残っているものを一気に送ります。直前まで使って到着後すぐに使いたいものに関しては航空便で送ります。
※「海外引越便」などの会社にもよるので、それぞれのスケジュールで!
電気やガスなどの解約手続き
住んでいる家を空けるタイミングで、電気、ガス、水道、NHK、固定電話、携帯電話、インターネットプロバイダ、ケーブルテレビの解約や停止手続きをしましょう。
電話一本で済むものもあれば、立会や書類の記入など必要になる場合もありますので、手続きの仕方も事前に調べておきましょう。
海外転出届けを出す
転出予定日の14日前から、各市役所にて海外転出届けを出します。
同時に住民票も転出することになります。お住いの役所のHPで確認しましょう。
ご家族の帯同状況にもよりますが、住民票の扱いは他の条件などもよく検討してみて下さい。
航空便を出す
すぐに使いたいものは航空便で送ります。行き先にもよりますが、1週間〜10日で到着します。
航空便は個数制限があるので、厳選して送りたいですね!
家の引き渡し
家を売却・賃貸・解約する場合は渡航前に引き渡し、出発前の数日は実家やホテルに泊まることも多いようです。
ここまでの準備ではかなり疲れが出ているかもしれません。。。私は2日ぐらいかけて「自分の体のメンテナンス」も渡航前にしています。 気になることがあれば、健康保険証がある間にしっかり病院などにかかっておくことをおススメします。
海外赴任帯同への心の準備も!
今まで物理的な準備について見てきましたが、心の準備も忘れてはいけません。
海外赴任が決まれば、お別れを告げなければならない人たちもいるかもしれません。ただ、今はインターネットのおかげで、そんなに距離を感じないのではないでしょうか?
これまで通りは会えないけど、大切にしたい人間関係は渡航後も大事にしていきたいものです。 私は、到着後に友人達にはメールやメッセージ、年配者には現地から「はがき」を送るなどしていますが、喜ばれていますよ~。
未知なる環境、英語、子供たちが馴染めるか…といった様々な不安に対しては、やはりインターネットで納得のいくまで調べたり、知り合いがいれば話を聞くなどして、イメージを膨らませると良いと思います。
住む場所の知識が増え、生活のイメージが持てるようになれば漠然とした不安も解消されます。
渡航前に時間があれば、短期で親子でも英会話教室へ行ってみるのもオススメです!
自分の英語力を改めて知ることができたり、現地ですぐに使えそうなフレーズを教わって練習することで自信が持てます!
たとえ現地が英語圏でなくても、やはり英語は万国共通のコミュニケーションツールですので、あればきっと役立ちます。
あとは「絶対に楽しめる!」というポジティブな気持ちで飛び込めば大丈夫です!
こちらも、帯同する奥様向けに書いてみました。参考までにぜひ読んでみてください!
これで海外赴任の帯同準備は大丈夫!
海外赴任帯同に必須な準備内容をまとめてみました。
期間ごとにするべきことがたくさんあり、計画的に行動しないと後々大変なことになりかねません。
前述のような「準備リスト」を作って、日々アップデートしていけば、きっと大丈夫です!
特に海外に行くための準備(パスポート・旅券など)や海外に行ってからでは間に合わない手続き(転居届・電気・ガス・水道など)は忘れないように行いましょう。
新しい環境には誰でも戸惑いや不安を感じるものですし、それが海外となると尚更です。
ですが苦労も多い分、海外赴任者当人だけではなくそのご家族も、外国生活では必ずかけがえのない経験が得られるはずです!
海外赴任の帯同が決まったらしっかりと準備して、前向きな気持ちで新生活に備えたいですね。
楽しめることも、きっとたくさんありますよ!
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!
海外赴任の内示って、いつ頃でるのかしら?