海外赴任に行ってみたいですか…?
日々、海外赴任や海外転職のために英語学習に励んでいる社会人なら、興味あるトピックではないでしょうか?
海外で仕事をすることは、今後の高いスキルアップやキャリアアップが期待でき、自身の成長にも繋がるまたとない成長の場ともなるでしょう。
しかし海外で経験を積みたい人たちにとっては人気のポジションでもあり、海外赴任者に選ばれるのはすごく狭き門かもしれません。
…でもやっぱり、行ってみたい!でも、どうすれば…?
「海外赴任、憧れてはいるけど自分には難しいかも…」と感じている方も、まずは実際の状況を知るだけでも、今後のキャリア構築に参考になること間違いなし!
- 海外赴任または駐在員になるのは難しい?
- 選ばれるには?
- 行ってからの課題って?
- 帰国してからは?
今回は、海外赴任事情などを実際の現役海外駐在員や赴任者に、私がいろいろ聞いたことをまとめてみました。
海外に出るための方法を参考に、ぜひ「あなたの次のステップ」に役立ててみて下さい!
海外赴任って難しい?
海外赴任に憧れを抱いているけれども、漠然とした不安感を抱いていたり、自分にもチャンスはあるのだろうか…と悩んでいませんか?
一昔前は海外赴任は男性の行くものという認識がありましたが、近年ではもちろん、女性の海外赴任者も増えてきています!
外務省『海外在留邦人数調査統計』によると、日系企業が海外に拠点を置く数は年々増えており、それに伴うように海外在留邦人の数も毎年増加しています。
グローバル化に伴い事業を海外展開したり、製造拠点を海外に置いたりといったことが加速し、様々な分野の企業で優秀な海外駐在員を求めている時代になってきました。
さらに以前では大企業が多かった海外赴任も、近年では中小規模企業や地方自治体なども海外に分室や駐在拠点を置くなどの動きが目立ってきています。
これは、日本人が海外で活躍できるチャンスが広がっているってことですよね!
具体的にどのような人材が選ばれ、どのような活躍が求められるのか、見ていきましょう!
海外赴任になる方法とサンプル例
海外赴任者になる方法として、どのような方法があるのでしょうか?
周囲の海外駐在員・海外で働いている方などに、いろいろ聞いてきた例からご紹介してみます。
今いる会社で海外駐在員になる
今いる会社で既に海外駐在員がいたり、海外赴任を進めているのなら、まずはそのポジションを目指すことが可能です。
社内で、日頃から海外勤務希望もアピールしておくことも効果的らしいようです。
でもまず一番大事なのは、現在の仕事で成果をあげていくことです。
ただ企業によっては、海外駐在が人気のポジションとなっていて希望者が多かったり、そもそも海外へ送り出す人材が少なかったりする場合もあります。
そうなると選ばれる倍率も上がってしまうために希望通りの海外赴任者に選ばれる、というのは難しいかもしれません。
当然ですが、日頃の仕事をこつこつこなして成果を出したり、アピールポイントを作るなどの戦略と努力が必要なようですよ!
海外で会った、とある駐在員の方に聞いたケースですが、最初は日本国内での仕事で「偶然知った商材」がきっかけで、海外とのやり取り→海外出張→海外駐在員になった、という道を辿ったそうです。
ご本人は「特に海外志向は無かった」そうなのですが、仕事の面白みを求めているうちに「気が付くと海外駐在していた」と仰ってました。
その会社では「この件で海外駐在をさせるなら、君一択で!」とすぐ決まったそうです。
…確かに、”デキる男”感が半端ない人でした!
海外赴任前提の求人に応募する
海外勤務を希望しているものの今の会社が海外に拠点を持っていない場合、転職で海外赴任を前提とした募集している求人に応募するという方法があります。
この方法だと転職できれば確実に海外勤務ができ、決まった赴任国で転職活動ができるなどもメリットです。
その反面、やはり海外勤務は人気があるため倍率が高く、企業からの求人の段階で求められるスキルが高く設定されているという難しい面もあります。
要は、その社内で海外赴任してもらえる人がいなかった、ということなので、「外からできる人を入れたい」という求人募集になります。そのため、採用側の期待値も高いんです。
社会人経験が浅かったり海外勤務を希望しているもののスキルが足らずアピールポイントが弱かったりすると、そういった企業の求人に入ることは難しいかもしれません。
その場合は日本での社会人経験はもちろんのこと、現在の仕事などである程度の実績を挙げて、海外での交渉力を表現できる語学スキルを磨いておくなども必要もありそうです。
私の知人(男性)は、カナダへのワーホリ後に「海外赴任ができる仕事に就きたい」と転職活動をしていたのですが、社会人経験や実績が無かったためすべて惨敗し、バイトを転々としている人がいました。「まずは社会人経験を積んだほうが」とアドバイスしました。
一方、同じくオーストラリアのワーホリ帰国後に英語を使った転職活動をしていた知人(女性)はワーホリ前の職歴(営業)と人柄を評価されて某国領事館の地方分室に転職成功していました。
転職するときに大きな強みとなるのは、やはり経験値と、その見せ方です!
海外転職する
もし目的が「日本の企業の海外駐在員になる」ことではなく、「海外経験」といった方向なら、いっそのこと「海外で就職する」という手もあります。
日本に居ながら海外の求人案件を探す場合と、実際に現地で就職活動する場合になると思います。
海外に単身で行く際には、自分の状況や条件に合わせて、「できること」「できないこと」を冷静に見極めて「自分のベストタイミング」を掴むことが、海外転職のカギかもしれません。
例えば、昔のクラスメイトの一人に、私と同じように社会人になってから留学をした男性がいました。
彼は「海外駐在もしくは外国の現地企業で働きたいが、日本でどうやってキャリアを積めばいいのかわからなかった」と言う理由から留学を選んだそうです。
既に英語はビジネスレベルだったので、カレッジの学生ビザを利用して学校に通いながら就職活動をし、見事に某有名ブランドのインターンを勝ち取りました。
そして更にインターン期間での実績を評価されて、その後その企業から「就業ビザ」のサポートを受けて無事就職にも成功していました。
彼の就職活動を見ていてすごいなと思ったのは、自分の強みと弱点を自覚していて、足りない所を徹底的に埋める努力をしていたところです。 日本では商社に勤めていたそうですが、留学は「社内で待ってるより早そうだった」と言っていました。ちなみに、彼はスナフキン(私の勝手なイメージ)に似ていて飄々とした感じでした。
海外転職に関しては、また近日中に別の記事でも書いていきたいと思います!
どんな人材が海外駐在に選ばれるのか
企業側も、海外へ送り出す人選には、当然ですがかなり検討を重ねます。
海外駐在させることは、高額な費用と貴重な人材・労力をかけた「リスクも伴う投資」でもあるからです。
企業が海外駐在員に求めている能力には、以下のようなものが想定できます。
やはり仕事面で成果を求められるのは当たり前ですよね!
加えて海外勤務という環境が大きく変わる職場でも積極的に取り組むことができ、誰とでもコミュニケーションが円滑にとれる性格も重視されます。
また、現地の状況を日本の本社に報告し、また日本の本社の目的を現地に伝えて動かすという、こうした調整能力が重要になってきます。
海外赴任に向いている人がどういった人なのか知りたいかたは、こちらの記事も参考にしてみてください。
英語ができるかは関係がある?
英語が必要になるかどうかは、赴任先の国や赴任先の仕事内容によっても変わってきます。
ただ非英語圏の国でも、現地語の次に必要になるのはやはり英語です。
英語ができることをアピールするためには、TOEICのスコアなどの英語資格を取っておくことも効果的です。
TOEICスコアは海外の企業ではあまり重要視されていませんが、日本の企業では英語力を測る指標になっています。アピールするなら最低でも730以上のスコアが欲しいところです。
ただ海外赴任者の場合は、スコアだけではなく実際に「使えている」英語力なども問われますので、ぜひ英語学習にも力を注いでいきたいですね!
海外赴任や海外転職に役立ちそうな英語の資格などについて詳しく知りたいかたは、こちらの記事もご参考までに。
海外赴任は行ってからが難しいって本当?
当然ですが、海外赴任は「行く」ことがゴールではないですよね?
行ってからどのような活躍をして成果を挙げられるか、が重要なポイントです。
周囲の期待に応える活躍をしなくてはいけない中、海外での勤務は困難な場面に直面することも多々あります。
それが難しい面でもあり、仕事の成果だけではなく達成感や今後のキャリアにも影響を与えていく部分です。
海外駐在員に求められる判断力
海外駐在員は大抵の場合日本にいたときよりも裁量権が増えたり、自分ひとりの判断が求められる場面が増えてくることもあるでしょう。
海外で仕事をする際は気弱な態度だと相手が応じてくれなかったり、頼りない人物と思われてしまうことで業務を回すことが難しくなってしまうことがあります。
現地の社員たちに信頼してもらうためにも、的確な指示がその場で出せるような判断力を身につける必要があります。
現地の人たちとのコミュニケーション
人をまとめるのは、想像以上に大変です。日本でも大変な部分ですが、海外で言葉や文化が違う者同士が一緒に働く状況では、「推して知るべし」ですね。
現地の商慣習やビジネスルール、日本人とは違う就労意識など、充分に把握しておかなくてはなりません。
またコミュニケーションのとりかたでも、難しい面があるかもしれません。
また、英語に自信があった人たちが海外赴任先で出鼻をくじかれてしまうという話は、そう珍しくありません。
でもこれ、決して英語力の問題ではないんです!
現地アクセントの英語やその国の商習慣によって進め方が違ったりすることに、戸惑ってしまうだけなんです。『慣れ』の問題であることも多いため、必要以上に落ち込むことは無いのです。
情報伝達の役割
海外駐在員は、現地と日本の本社との板ばさみになりがちです。
しかし互いの情報を上手く伝達し調整するのも海外駐在員としての役目。
橋渡しや潤滑油としての役割も期待されているため、ここでもコミュニケーションスキルが必要となってきます。
現状を的確に報告できる力が求められるのは、現地と本社の伝達不足による混乱を防ぐためです。
大変な業務ではありますが、連絡をとる機会が多くなることから社内や社外のネットワークが広がり幅広い人脈も手に入れることができるかもしれません。
その人脈は、ビジネスやプライベートでも必ず活きてくるはずです!
海外駐在を経て現地に親密なコネクションが出来たことで、それを活かせる別の業種に転職した方の話や、海外駐在に帯同した奥様が現地での趣味の人脈が広がった結果、後にご夫婦で起業した、と言う例も聞いたことがあります。 ちょっとしたことでも、何に活きるか可能性は予期できませんね!ワクワクします!
海外赴任から帰国してから
決められた駐在期間を終えて帰国した後は、また日本での仕事が始まります。
この時、人によっては困った事態に遭遇する場合があります。
職場の人間関係が変わっている
数年の海外勤務から戻されてみたら職場の人間関係も変化している場合があります。
これは長く海外で勤務したのちにかつての部署に戻されたときなどに経験する場合が多く、疎外感を覚えたり居心地の悪さを感じることがあるかもしれません。
でも海外での勤務で、環境の変化への対応は柔軟にできるようになっているはずです。
日本流の仕事の仕方に戸惑う
海外駐在員の仕事は、現地に合わせて「自分の裁量で即決即断をする」スタイルだったりします。
それに対し、「複数の人間で議論を進めながら慎重に案件をまとめていく」日本スタイルは、以前は知っていても、海外経験を経た後は物足りなく感じることもあるかもしれません。
赴任先では大きな裁量権があったのに、日本に戻ったら大勢での会議の連続でなかなか進まず…と、もどかしさを感じる帰任者も多いようです。
海外的な仕事のスタイル、日本的な仕事のスタイル、そのどちらのやり方が良いか悪いかというわけではありません。
このどちらのやりかたも、海外赴任経験者は会得できるわけです!
海外赴任先では裁量権を持って得た視点や経験は、会社としてもフィードバックしてほしい部分なのではないでしょうか?
海外勤務を経てきた視点ならではの意見が出せるのは海外赴任者だけなので、その経験を存分に活かして社内での成果を挙げるチャンスになる場合もあるでしょう。
それが海外赴任経験者に出世する人が多いことの、一つの理由にもなっているかもしれませんね。
海外赴任の意味を知ってキャリアに活かそう!
海外赴任者に選ばれるには、仕事に実直に取り組み会社の意思を汲んで成果をあげられる人、そして知らない土地でも臆することがなく、どんな人ともコミュニケーションがとれるような人物が求められています。
また、海外赴任は選ばれることがゴールではなく、行ってから、そして戻ってきてからも苦労する場面に遭遇するかもしれません。
しかしそんな苦労を上回るほど、得られる体験は多いのです!
海外赴任は確かに難しい面もあるかもしれませんが、それ以上に楽しくかけがえのない瞬間に出会えることも多く、得られるものが多いと実感しています。
楽しい海外駐在ライフを送るには、こちらの記事もご覧ください!
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
憧れのままじゃなく、海外赴任で活躍するという夢を叶えられるチャンスかも!